いつものように俳句の本を暇に任せてパラパラとめくっていると
芭蕉の数ある秀句のなかの一句として、「道のべの木槿は馬にくはれけり」、が紹介されていました
野辺に咲く木槿が、通りかかった馬に食われてしまった
その馬に乗っていたのは誰あろう芭蕉です
何の外連味もなく目の前で起こったことを描写した
まさに「禅の世界」に通じる、、、等と難しい読み方もあるようですが
そのような難しいことは 私にはわかりませんが
厳しい夏の日、旅する芭蕉
馬上で強い陽射しを浴びてつい意識が朦朧した時
乗っている馬が突然野辺の木槿を食うのが目に飛び込んで来た
アッと思ったそのときの木槿の花の美しさが鮮明だった
という情景が私は目に浮かびました
長居植物園にて
(D7000+18-270)