植物園内を散策していて薄い黄色の花が咲いているのに出くわしました
その花の側には、若干の説明を添えた河内木綿と書かれたパネルが、立てられていました
確かに河内木綿はどこかで聞いた記憶があって興味がわき、少し調べてみました
河内木綿は現在の八尾市を中心とした地域で栽培されていました
特に宝永元年(1704年)に実施された大和川の付け替え工事によってできた河川敷跡地
や流路に点在した池跡地が木綿栽培に適した砂地であったため、急速に盛んになり
河内木綿として全国に知られるようになったようです
しかし明治に入ってからは外国産の安価で上質な木綿生地が輸入されるようになって
手工業で糸の粗い河内木綿は市場価値を失い、
農業としての河内木綿の栽培は衰退し、現在ではこうして植物園などでかろうじて見ることができる
までになっているとのことです
まさか大和川付け替え工事まで出てくるとは思いもしませんでした
永年大阪に暮らしていながら
本当に知らないことばかりだと、
今更ながらに思い知らされ、恥じ入るばかりです。
長居植物園にて
(D7000+18-270)