レンゲ草にカメラを向けていて、
ふと懐かしい想いが頭をよぎったのが不思議で、帰宅後調べてみました。
レンゲ草はかって、稲作に欠かせない天然の肥料として、広く利用されていたようです。
ところが、効果が高く効率の良い化学肥料が普及するとともに、それまで秋の刈り取り後
必ず田んぼに蒔かれていたレンゲの種は蒔かれることが少なくなっていったようです。
そう言われてみると、
子供の頃、レンゲ草と言えば、
学校の行き帰りの春の田んぼで見かける、どうと言うことのない花でした。
通学路の横の田んぼ一面を、紅紫色のレンゲの花が覆い尽くしていたものです。
それがこの何十年、たまたま春に田舎に出かけてもほとんど田んぼに咲いているレンゲ草など
見かけることがなくなりました。
昨日の晩ご飯のおかずが何だったのか全く思い出せなくなった非常に不安で頼りない私の頭脳ですが、
時折、子供の頃の記憶が、ふとしたことが切っ掛けで鮮明に蘇ることがあります。
今日のレンゲ草も、どうやらその一つだったようです。