加瀬工務店のブログ 熱血!建築魂!

千葉・南房総地域(館山市・南房総市・鴨川市・鋸南町)で新築注文住宅を中心に、真面目で丁寧な家造りを目指しています。

灯籠たてと棚吊り

2009-08-01 | 日常

気がづけば8月。今年もあと5ヶ月しかありません。早すぎです。(>_<)
今年は父の実家で新盆があるため、灯籠たて&棚吊りに行ってきました。
090801_1灯籠立てと棚吊りは、亡くなった人が初めて迎えるお盆に際し、庭に灯籠を立て部屋の中に棚を作り、亡くなって初めてお盆を迎える故人を供養するものです。
盆月の始めとなる8月1日には、近所の人や親戚が集まり作業を行います。
室内の祭壇は、竹で枠を作り、祭壇を設けて、廻りを葬儀で使った飾り付けなどで飾ります。
庭には、先だけ葉のついた杉の柱を真ん中に立て、その隣に灯籠をつけた柱を立てます。
お盆の新盆供養が行われるのを待つだけとなりました。

灯籠を建てた後方に見える日本建築は、父の実家で22年ほど前に建てられた物です。
建築屋だった伯父が、長年にわたってコツコツ材料を集め、数十年の夢を叶えて建てた物で、家の大きさも一般的にある大きさですし、莫大なコストがつぎ込まれている家でもありませんが、日本建築が好きな兄(伯父)と、日本建築が大好きで研究してきた弟(親方)が仕事をして建てた家なので、日本建築の職人の腕によりをかけた仕事がされています。
この建物は合板などの使用は1枚もなく、木材は全て無垢材で出来ています。
竣工から22年ほど経っていますが、悪い部分がほぼ無く、ノーメンテナンスです。
(^o^)v
ハウスメーカーなどが行っている、10年毎点検+有料メンテナンスなんてまったく必要ありません。
親方は、「この家よりも建築費のかかった家はこの地域にもたくさんあるけど、技術的にはどこにも負けない仕事がしてあるんだぞ。玄関の入母屋もどこへ出しても負けないような仕事で造っている。」と昔から言っています。
この家はとても味わいがあって、ある年の夏の夕暮れ、縁側に置かれた大型の椅子に座り、手入れがされた庭を眺めたときには、すごく深い物を感じました。(^^)
本物 とはこういう事なんでしょう。

今年は親戚で3つの新盆供養があります。(>_<)
生まれたときからお世話になった3人がいなくなり、寂しく迎えるお盆になってしまいましたが、3人をしっかり供養したいと思います。(>∧<)

コメント
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