GWいかがお過ごしですか?
私はなんだか体調が良くなかったり(直りましたが)で不安定な感じで過ごしています。
(^_^;)
ここ数日、激安焼肉チェーンの食中毒問題が報道されていますね。
季節性の食中毒は気をつけても避けられないこともあると思いますが、今回のケースはそうではない様子。
コストの高い国産牛が一皿100円台から300円台で食べられる。
一見、こんなに魅力的な事はないですよね。
景気も良くないこのご時世、消費者が魅力的に感じて人気が出るのもわかります。
しかし常識破りの激安価格の裏側はこのありさま。
同業種の人で怪しいなと思っていた人もいると思います。
小さな子供が数名亡くなり、重体の方もいるという深刻な事態。
とても悲しいことです。
あからさまな悪意のある人災なのに、経営陣は逆ギレしているみたいで、余計に悲しくなりますね。
(>_<)
私は常識を破るような低価格にはまず「大丈夫か?」と疑いをかけます。
なぜかと言うと、私は建築業界で仕事をしていて感じているのですが、良い物や良い仕事にはそれ相応のコストがかかり、安くできると言うことは実は良い物ではなかったり、手間がかかっていないと言うことが考えられます。
安い物にはそれなりの物はありますが、良い物はまず無いですし、高いからには訳があります。
もちろん高ければいい物というわけではないですけど。(←ここ重要。)
そんなこともあり、当然他の業界にもそういうことがあり得ると考えてしまうからです。
物を買ったりして被害にあった方々が、加害者側だけが悪いという言い方をすることがあります。
私は自分が消費者の立場に立った場合、それは少し違うのではないかなと感じています。
買う方も自分で納得して買うわけで、半分は責任があると思います。
ただし、強引な押し売りなどは少し違いますが。
私も、物を買って良くなかったと感じる時に売った相手を恨むことがありますが、最終的には私がいろいろ考えて選んで買ったわけで、半分は自分の責任があると思うので、「しかたがないな。」とあきらめます。
また安易に選んで失敗したときには、「安易に選んだ自分が悪かった。」と反省します。
(欠陥商品はもちろん別です。)
自分がそう考えているからこそ、自分が造る物はお客様を後悔させないように頑張らないといけないと思いながら建築をしています。
ちなみに、私達のお客さんに「何か不満があっても半分はあなたの責任でしょ。」と言っているわけではありませんのでお間違えなく。
(^_^;)
当社のお客様で工事後半の頃に、「ここまで加瀬さんを信頼して建てた家だから、これで加瀬さんにだまされても後悔はありませんよ。」
と言っていただいたことがあります。
建築に関してたくさん勉強して考えた上に選んでいただいた施主さんに言われたこの言葉は私にとって、すごく嬉しい言葉であり、同時にすごく重い言葉でした。
こういう言葉をいただけるのが私にとって理想であり、幸せのひとつだと思います。
これからも「だまされた!」と思われないような仕事をして頑張っていきたいと思います。
ここを見ていただいている皆様には、「私にも選ぶ責任がある。」と考えてもらいしっかり考えて自分に責任を持つ物選びをして、少しでも良い物を(家だけではなくあらゆる物に)手にして幸せになっていただければと思います。
安い物には訳がある。高い物にも訳がある。
南房総 加瀬工務店
T.K
http://www.kasekoumuten.com