加瀬工務店のブログ 熱血!建築魂!

千葉・南房総地域(館山市・南房総市・鴨川市・鋸南町)で新築注文住宅を中心に、真面目で丁寧な家造りを目指しています。

通気させます

2015-02-13 | 現場日誌

冷たい風が吹き、寒い日が続きますね。
現場では外部作業をだいたい終えて内部作業が中心になっています。
外部は外壁を貼る準備が整っていて、施工待ちの状態です。
今日は外壁の下地のお話を。
外壁の下地防水は一般的に、防水・透湿シートというものを貼ります。
このシートは防水なのに湿気は通すというすぐれもの。
湿気の多い日本では湿気を通すことで壁の中の余分な水分を放出する
という重要な役目を持ったシートです。
ただし、そんな都合のいいことがある訳もなく・・・
このシート、表や裏に密着するものがなければ防水効果が高いのですが、
密着するものがある場合水分を通してしまうのです。
要は防水なのに湿気を通すという洋服(レインコートなど)と同じです。
防水でも濡れた場所に座るとインナーが濡れちゃいますよね。
この欠点を考慮した施工が大切です。
このシートをシワや弛みが無いように丁寧に貼った上に、外壁材を取り
付ける下地となる胴縁(どうぶち)というものを打ち付けます。
外壁材が横張りの場合は縦に、縦張りの場合は横に打ちます。
今回も外壁は縦張りなので横向きに胴縁を施工しました。

最近では、防水・透湿シートと外壁材の間に空気を通すことで、
壁の中に貼った湿気の放出を助けたり、もし外壁から水が入って
しまった際に排出しやすくする効果を狙うため、外壁通気工法 
という方法が増えています。
胴縁が縦向き(外壁横張り)の場合は、そのままで上下を大気に
開放すれば通気工法になるのですが、横方向(縦張り)の場合は
そのままでは通気工法にはなりません。
そこで写真にあるように、横胴縁の下に縦胴縁を施工して通気を
確保しています。
二重に胴縁を打つために材料や手間がかかったり、壁厚が厚く
なるのでいろいろ楽ではありませんが、外壁は基本的に縦張りが
良いと思うので弊社ではこれが標準仕様となります。
ちなみに、胴縁はいつもの通り桧材です。
先日用事で某所へ行った際に目の前で工事していた現場は、
外壁材が縦張りだと思うので胴縁の打ち方からすると、おそらく
通気工法ではありませんでした。残るは金物で通気を取るのか・・・。
胴縁も最低限の施工かな。 少ないなぁという印象。
弊社が胴縁を打ち過ぎなんでしょうか・・・(-_-;)
こういうのが気になっちゃうのって職業病ですね。(-_-;)

棟数もけして多くはないと思いますが、そこそこやっているで
あろう会社さんなのに???です。
まあ余計なコストがかからないのでやらないメリットもありますが。
理由を聞いてみたいなぁ~っ。と思ったり。(^O^)

さて、現場の周りでは見える範囲で弊社の他に2棟が建築中です。
しかも上棟日が3棟とも正月明けでたて続けでした。
この不景気に?この地域だけは景気が良さそうに見えます。(^O^)
写真は屋根に登ると見えるご近所さんの現場です。

平屋ベースのロフト付き2階建て。
そんな感じでしょうか。リビング?は吹き抜けがあるようですよ。
現場の近くでコソコソ見たのではなく、遠目に見てわかるんです。 
これでも建築屋なので。(^O^)
こちらの現場は外壁材は横貼りのようですね。
お互い安全第一でいきましょう!


千葉・南房総 (株)加瀬工務店
T.K
http://www.kasekoumuten.com/

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