卒業生イラストレーター、浅倉田美子先生にインタビュー!
*浅倉田美子さんはイラストレーターとして、さまざまな書籍や雑誌の表紙絵、挿絵の仕事をされています。
「お姫さま大全」(講談社)は、かなりの人気
最近は絵本の仕事もされています。
目白の絵本カフェうさこーひーに、浅倉さんの作品が常時展示されているので、ここで取材をしました。
ちなみに漫画家内田かずひろさん(朝日新聞に「ロダンのココロ」連載、来年2月の体験授業の講師もされます)、やはり卒業生のインテリアエクステリア・デザイナー谷地真理江さんも友人として同席、にぎやかな取材となりました。
そえだ「学生時代の思い出は?」
浅倉「電車通学が片道2時間半かかりましたが、美術学生であることがすごく誇らしかったですね。当時は今より課題が多くて大変でしたが、たとえば絵具の混ぜ方とか体で覚えているので、今でも役に立っています」
そえだ「中美で勉強して良かったことはなんでしょう?」
浅倉「作品制作で、頭の中にあったもの(イメージ)が、形になったときがすごくうれしくなりました。
時々、ほかの人と違うやり方で制作してしまうこともあって、おそるおそる出した作品が、先生にほめられて評価されることがあって、これもアリなんだあ、と自信になりました。
いろんな個性を受け入れて伸ばせるのが、昔からの中美の良さだと思います」
そえだ「イラストレーターとしてのデビューのきっかけは」
浅倉「卒業後、横浜の広告代理店に二年間勤めて、その間、中美展に作品を出したり、浅沼先生の紹介で「やかんの休暇展」(中美卒業イラストレーターのグループ展で毎年3月開催)にも出品したりしていました。
その内に出版社を紹介されて、それからどんどんいろいろな出版社を紹介されるようになりました」
そえだ「比較的順調なスタートだったようですが、苦労されたことなど教えてください」
浅倉「最初、持ち込み用の作品ファイルを知らなくて、作品をバラで持参してしまったんですよね。雑誌の奥付の電話番号に電話して持ち込みに行ったりしました。「やかんの休暇」などグループ展で(仕事や業界の)情報交換したりもしました」
そえだ「中美の後輩たちにメッセージをお願いします」
浅倉「先日、学生から相談を受けて。
『最近、楽しく描けないんです』と。
でも、絵で仕事をしている私でも楽しく描けないときもあるんです。
時には、泣きながら描くときもあります。
楽しく描けたり、つらく描けなかったり、誰にでも波はあります。
つらいときはひたすら描いて、それでもだめならほかのことをやってみましょう。
楽しくないと感じるときがあってもいいんです。
描く事に疲れたら、なにかモノを作ってもよし。
乗り越える努力が大切だと思います」
浅倉先生、貴重なお話ありがとうございました