２重ローン問題。実際どうやるんだろう。

２次補正、原発賠償と二重ローン対策が柱
読売新聞 6月14日(火)20時36分配信

　菅首相は１４日夜、野田財務相と首相官邸で会談し、東日本大震災からの復旧に充てる２０１１年度第２次補正予算案について、原子力発電所事故の被害者に対する賠償や被災者の二重ローン対策を柱とし、財源は新規国債発行に頼らず１０年度一般会計決算の剰余金を活用するよう指示した。

という報道。

特に２重ローンは復興にあたって、もっとも大きな課題であり、キーポイント。

既存のローンがあるために復興に向かえない。
というのは分かる。前に進めない。後ろを振り返るだけである。
だからとりあえずそれは棚上げして、新たな借り入れができるようにする。
考え方としては分かるが、そこで既存の借金を棒引きしたらモラルハザードを起こさないのか。

自己資金で機械を購入したり、住宅を購入した人に何の援助がないうえで借金を棒引きしたら借金したものだけが得をする。不公平である。
借金だっていろいろある。遊びの車のローンも救済するのか。別荘のローンも救済するのか。消費者ローンもか。

だからどうやるのかが重要。
何でもかんでも免除するのではなく、審査が必要である。

国民的合意のうえで取り組むべきである。
具体的なスキームはもっともっと議論すべき。

金融機関のローンを別な機関に移すだけじゃローン残高自体は消えない。ある意味孫子の代にツケを残すようになってしまう。いつもビクビク。ストレス。
そんな懸念を解決するうまいやり方があるのかねえ。お手並み拝見である。