かわパパのお気楽日記

お気楽に思ったことをテキトーに毎日書いています。

この世でいちばん大事な「カネ」の話/著者:西原理恵子

2011-06-30 22:51:25 | 日記
尊敬し、そして半分バカにしている(笑)勝間和代氏推薦
「読み終わると涙が止まらない、そして、自分の子供には絶対読んで欲しい本」という文句に惹かれて購入。
まあ人の人生感に触れて580円は安いよね。セミナーだったら10,000円ぐらい。

西原理恵子の壮絶な人生がさらりと描かれている。
まるで「24」みたい。次から次と一大事がやってくる。
エピソードのひとつひとつが1冊の本になる。

内容的にはタイトル通り「お金」の話なのだが、実はそれは西原氏の人生を語ることになっている。みんな避けている命の次に大事な者の話。いや命より大事なものであるとこの本は語っている。

ただ初めてのエッセーということもあり文章が下手。思っていることが文字表現されていない感じ。「おしい」、バランスも悪い。もっと推敲すればよかった。3回ぐらい書き直したら芸術性の高い傑作になったと思う。

私が一番気に入ったエピソードは、小学校の4年生の時に同級生のおかまのリョウくんと観た「真夜中のカーボーイ」と「イージーライダー」のくだり。
大体4年生で字幕が読んで内容を理解しているのが凄いんだけど、あの無常感を4年生で理解できるなんて驚き。実は私も「真夜中のカーボーイ」を観て衝撃を受けた口。映画が文学の領域に足を踏み入れたと思った。カッコ悪いことがかっこいい(ショーケンも影響受けたと思う)、オシッコ漏らしながら死んでいくダスティン・ホフマン。それを優しく抱くジョン・ボイド。

「お金」イコール人生そのものである西原氏。
彼女は貧乏のスパイラルに恐怖していると思う。もしかしたら子供たちに伝染することを。

十年ぐらいしたら続編を書いて欲しい。
本人と子供たちのその後を読みたくなる。
そんな作品である。人気ブログランキングへ
strong>


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする