鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

地震災害の教訓2

2013年09月02日 00時00分01秒 | 紹介

 しかし、停電・断水の上、ガスも停止し、そのうち電話も殆ど不通となる状況では、部局との連絡も思うに任せず、状況の把握に難渋した。街路は停電のため信号が作動せず、各所で車が渋滞し、車での連絡は全く不可能であった。ただ、ラジオが詳細な災害状況を伝達してくれたので、次第に被害状況も判ってきた。

 部局内でも各研究質とも戸棚や本棚が倒れ、どの部局も全般的な被害を速報できなかったのはやむを得ないことである。最も心配した人身事故は、あれだけの地震で看護婦1名が軽い火傷、院生1名が打撲傷、農学部学生2名が熱湯で火傷の僅か4名の軽傷で済み、入院患者はじめ約5500人の教職員、1万余人の学生が無事であったことが何よりであった。

 翌13日午前10時理学部化学棟出火現場の実地検証に立ち会い、学長のお供をして各学部・研究所・病院棟を見舞いがてら被害状況の実地視察を行った。市内8カ所に分散しているため、全部は見られなかったが、大部分を回るのに二日かかった。後始末をして元通りになっているところもあったが、戸棚や薬品だな・機械器具の散乱した現場を目のあたりにして、数々の反省と教訓を得たので、ご参考までに列記する。中には当然と思われることや、専門家から見れば見当はずれのこともあるかもしれないが、印象の薄れない中で書いたことでご容赦願いたい。(次回へ続きます)