夜:S氏と「鳥辰」に行きました。しばらくすると、明らかに年金生活者と思われる3人の老齢の男どもを従えて、これも明らかにスナックのやり手ママさんと思われる女性が入ってきました。泉ピン子似の素敵な女性です。
アニマル浜口似の一人の男は座るやいなや、「俺は、とり皮、レバー、砂肝を1本ずつ、と焼酎ボトル」と大声で言い放ち、他の面子全員を置き去りにしています。
そのうち、ママさんの携帯電話が鳴り、「あー、○○ちゃん? 今どこ? 部屋を出るとこ? じゃー待ってるから、はーい。」と話をしてしばらくすると、朝青龍似の妖怪どすこい嬢が登場。
どすこい嬢が登場すると、3人の年金生活者の顔が心なしか綻んでいます。
【妖怪どすこいが放つ妖力に全員誑かされています】
ボクは、妖怪どすこいに誑かされぬように、強い焼酎を何杯もあおって自分の周りにすばやく結界を張りました。これで「妖怪どすこい」が可愛く見えることはありません。
焼き鳥を食べた後、妖怪どすこいに誑かされた年金生活者達は、きっとスナック蜘蛛巣とかに連れていかれて、少しずつ生き血を啜られるに違いない。
アーメン。
夜:バー・バラッズで飲んだ後、S氏とともに「ヒートアップ」に行く。
1杯目のホッピーを飲み終わらないうちに、酔っ払いカップルが登場する。
【女性の方は見覚えがある。確か、お気に入りのK嬢の友人で、ここらへんでは出入り禁止になっている店が何軒かあると言われている酒乱女KOMORi嬢だ。】
飲み始めてからずっと連れの男と言い合いをしていたが、そのうち、KOMORi嬢が男に向かって「てめえ、金払って帰れ」と叫んでいる。
男は、金が足りないと言っているらしい。
男はいったん店から出て行き、すぐに戻ってきた。ATМでお金を下ろしてきたようだ。
男は清算すると、KOMORi嬢を置いてフラフラと帰って行った。
男が帰った後、KOMORi嬢は、ヒートアップの店長に、
「アタシが、店長に電話番号とメアド教えたのに、どーして連絡してこないの」だの、
関係のない他のお客に「ねえねえ、ごえーってしてたけど、ゲロ吐くの、ゲロ吐くの」とかハミパンしながらちょっかいをかけ始め、
しまいには、「K嬢は、友達じゃないんだよ。バぁーカ」とか、いたいけな私に向かって、
「おめえは、K嬢なんかに相手にされてねーんだよ。ばーか、ばーか。」とか、人の痛いところを見事につつきだす。
【イタタタッ。そこは見ないことにしていたのに、このクソアマッ】
さらには、「あたしの、つぶ貝はもう焼いてますかーっ」とか意味不明の戯言を叫び出した。
このあたりから悪代官になったS氏と越後屋の私とで、「あの小娘にエロイお仕置きをしてやりますか。お代官様。へっへっへっ」という密談をし、
爽やかに「ねえねえ、カラオケ行こうよー」と誘ったところ、
何かを察したらしく、いままでの大酔っ払い状態がウソのように、
「もうちょっとここで飲んでる」と冷静に言いやがりました。
【こいつ、酔ってねーな】
本八幡夜の行動範囲について考えてみた。
お勘定の額が1万円を超えると、葉巻を吸っただの、アレを飲んだコレを食べた等の言い訳から入って最後に金額を宣告する裁判官バーテンダーがいる「バー・バラッズ」、たまに行くと常連さん達だけ相手にして話もしてくれない放置プレイが上手な日本酒バー「花かんざし」、スレンダーなおねーちゃんがいて目の保養になる「ヒートアップ」、ワインの種類も豊富な鉄板焼き「やすらぎ」、寿司も食わずに焼酎の緑茶割をガブ飲みしたあげくに落ちても怒られない寿司「入船」、土瓶蒸しも美味しい・寿司「和かな」、美味しい釜飯もある焼き鳥「鳥辰」、お気に入りのおねーちゃんとのデートに適した地中海料理「arco iris」、あまりお気に入りではないおねーちゃんと行っても痛くない居酒屋「坊主」、靖国問題であっても正々堂々と真っ向から批判をして酔いを覚ましてくれる中国人おねーちゃんが潜伏しているスナック「友」等、いずれも本八幡駅を中心とした半径500メートル以内にある。
ちっさい夜の回遊魚。
夜:バー・バラッズに「ピンガ」を飲みに行った。
最初に「カイピリーニャ」を飲んで、次からずっーとオンザロック。最初の1,2杯はキツイ感じがしたものの、杯を重ねるごとに体と頭が麻痺していき、そのうちロックなのに甘く感じ始めてきた。
【こうやって、だんだんアル中になっていくんだなー】と微かに思う。
結構気持ちよくなるまで飲み、
「お勘定ねー」というと、
「もう一杯飲めんでしょう」とバーテンダー。
【ここは、たちの悪い居酒屋かよっ】と思いつつも、
「飲めばいいんでしょう。飲めば。」といいながら、もう一杯。