下北沢に志の輔落語を観に行きました。
まず、「とん水」という定食屋で飯。暑いので直ぐに喫茶店に逃げ込む。
体を冷まして本多劇場に。
入って直ぐに手拭を買って、名前を入れてもらいました。
志の輔らくごin下北沢「牡丹灯篭2010」
毎夜毎夜、カランコロンと下駄を響かせ、
美男子の萩原新三郎を訪れる絶世の美女、お露と上品な乳母、お米。
ふと、新三郎の話声を聞き、外から様子を覗き見て、お露とお米の正体を知ってしまった著名な人相見。
自分の記憶の中で甚だ曖昧なストーリーしか覚えいませんでしたが、一般に知られている「牡丹灯篭」は、実はもっと長い長い物語で、「怪談」というよりも「忠臣蔵」に近いような印象を受けました。
「新三郎とお露」という部分は、物語全体の何分の一という長さのエピソードに過ぎないものです。
当日、幕があくと浴衣を来た志の輔師匠が現れ、縁台の端には、三遊亭円朝全集が積まれている。
大きなパネルが吊り下されて、これに、登場人物が書かれたマグネットの名札を張りながらのあらすじの説明となる。これがなければ、物語の理解が難しいものとなったでしょう。
パネルを用いて、お露の父親である飯島平左衛門の名札を、お露の名札の上に貼り付け、妻を亡くしてから、お国という悪女を妾にして、お露とお米が、別居せざるを得なかったいきさつを語り始める。そして、話はようやく、「新三郎とお露」のくだりまでたどり着いて、10分間の休憩。
後半は落語スタイルでの語りとなる。
終了後、再び整理された人物の相関図を描いたパネルが一時吊り下され、その後、しの輔が再度登場して、あいさつ。
残念なことに、本多劇場での「牡丹灯篭」は、しばらくお休みするそうです。