周囲が春めいて気温が高くなってくると活動的になる仲間がいます。
彼は現在屈斜路湖畔に住み,フォトグラファー兼自然ガイドをしているのですが、
イタヤカエデから樹液を取ってメープルシロップを作っているんです。
今回はその第一弾が出来たということでお話を伺ってきました。
到着すると早速樹液の採取をしていました。
この作業、気温が上がってくると木が多くの水を吸い上げるのでたくさんの樹液が出ます。
その量一日で約5~6ℓだそうです。(取っている木の太さ、数によります)
それを約40倍に煮詰めて煮詰めて作るのがメープルシロップです。
白濁しているのがわかりますでしょうか?
これが最終的には
こうなります。
右が一番最初に作ったもので白濁して彼自身は納得できていないようです笑
左が次に作ったものでもう見た目完全にメープルシロップです。
量としては1.5ℓほど。
元は約65ℓもの量の樹液からこれくらいしかできない貴重なものなんです。
本場カナダの基準では糖度66%以上のものがNo1の等級として認められるのですが、
今回のものは68%はあるそうです。
メープルサンド(煮詰めたものを漉す際に出来る沈殿物)を一口いただきましたが
香り・味共に商品になるのでは?と思えるものでした。
彼と出会ってもう5年になりますが出会った当初から
「イタヤカエデからメープルシロップを作りたい!」
と熱く語っていたのを思い出します。
それを実現しているのを目の当たりにすると込み上げるものがありました。
こちらはまだどこにも販売はしていません。
これが弟子屈町の店頭に並ぶ日もそう遠くないはず。
彼のメープルシロップ作りはまだまだ続いていきます。
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川湯エコミュージアムセンター https://www.kawayu-eco-museum.com/