驚いた

二隻のタンカーがオマーン沖で何者かに攻撃された。

幸い乗員は無事だというものの、引火したら大爆発を起こしうる化成品を積んだタンカーが漂流中。経産省の世耕大臣は、日本のエネルギー供給には全く影響ないと言い放ったけど、もっと再生エネルギーに真面目に取り組んでいれば、そんなコメントだって不要だった。

日本がエネルギー輸入大国である限り、つねに生活の基盤が地政学リスクに左右されるってこと。どの国にも平等に降ってくるお天道様からエネルギーをもらって電気を確保することが国民の生命財産を守ることじゃないのかな。ま、2000万円必要だっていう文書は「受け取らないことにした、よって国会の議論もなし」な政治家の皆さん、100年安心っていってた年金制度が安心じゃなかった嘘すら隠すわけで、国民の生命財産どころか引退して経済に貢献しなくなった後の国民のことなんぞ考えてないってことだ。

あたしは、マイナンバーカードの普及率が13パーセントと低いのは、政府に対する信頼が低いからだと思ってる（得られるメリットがなさすぎるので意欲がわかないっていうのはあるけど）。再生エネルギーでエネルギー自給率を高めるとか、年金制度をちゃんと立て直すとか、教育の無償化で日本の社会や経済の国際競争力を復活させるとか、そういう国民の生活の基礎となる部分にきちんと向き合わない限り、マイナンバーだとか女性が輝くとかいっても、誰も踊らないと思う。

ま、とにかく驚いた。誰もなくなってなくてよかった。あとは、この環境汚染を引き起こしかねない漂流船を早く安全な場所に曳航して行ってほしい。

画像はBBCから