今日は東博日和。14時から本館前で獅子舞があった。演者は東都葛西囃子睦会。
今月の東博は毎年お馴染み、干支にちなんだ作品にスポットライトを当てている。題して「博物館に初もうで 謹賀辰年ー年の初めの龍づくし」。が、我が家はその前に向かわねばならない場所がある。私が大好きな松林図屏風。七尾の生まれの長谷川等伯の作。
近づいて細部をじ〜っと見て、離れたところから全体を見る
少し離れたところからボ〜ッと見ていると、周囲に結構人はいるのだけど、霧が立ち込めた松林にひとり取り残され湿気で着てるものが重たくなってくるような気持ちになる。その不思議さが心地よくて、松林図屏風を展示していると知ると、東博に向かってしまう。今年は1月14日までの展示。さらに進むと、若冲さんに遭遇。
松梅群鶏図屏風、石灯籠が印象的
相変わらずいつまでも見ていられる鶏の姿
では、今年の干支の龍をば拝見いたそう。古代中国の天文学に端を発した十二支、中国や日本だけじゃなく東南アジアにも浸透している。新しい年を気分も新たに迎えるために干支を変える、そんな生活の知恵になってる気もする。ってわけで、まずは曽我直庵による龍虎図屏風。龍が風を起こして波を逆立てて登場。
じゃじゃ〜ん
ド派手な登場の割にはお茶目な表情
おかげで葉っぱも毛並みもザワザワ、怒って竹林から大きな虎が登場
と思いきや、あんまり怖くないねぇ、と夫婦でボソボソ
これは東伯の書いた松林に取り残される方がよっぽど怖いかも〜などと夫婦でコソコソ。目に止まった作品の前で足を止めしばらく鑑賞、を繰り返す。
手前に十二神将立像(辰神)、向こうに龍燈鬼立像
なんだか鈴木雅之に似てない?って夫婦でくすくす
染め付け登竜門図輪花大皿
せっかく久しぶりに東博に来たので見終わってすぐ後にするのももったいなく、ベンチに座ってしばし休憩。コートを着てるとはいえ、屋外で座ってお喋りできるなんて暖かい正月だ。じゃあ法隆寺宝物館の外観だけでも拝んで帰りましょう、と表慶館の裏手へ。
法隆寺宝物館、好きだわ〜この佇まい 設計者は谷口吉生
東洋館 設計者は谷口吉郎
今日は東伯といい谷口親子といい、石川県にゆかりのある人たちの作品が目に止まった。
というわけで本日の初詣は以上。次回は23日から4月14日に開催される特別展「中尊寺金色堂」を見に来る予定でチケットはすでに購入済み。中尊寺は今年建立900年だそう。金色堂内の中央に安置されている国宝の仏像がお出ましになるらしい。去年は忙しくしてあまり都内の美術館には足を運べなかった。今年はもうちょっと上野詣したいものだ。
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