辞めていいです

早川忠孝法務政務官があっさり「辞めるのやぁ～めた」とヘラヘラと会見をしているのを昨日ニュースで観て驚いた。こんな人でも国会議員になれるのね、やっぱり定数多すぎだ。辞めるの止めるのやめてもらって結構、ってゆ～か、辞めてください、議員を。


石原都知事が引退の花道作りかのように奔走している、東京オリンピック招致。財政面を含めてオリンピック開催を全面的に支援するという国会決議が見送られたことに関して、昨日「大変遺憾だ。何勘違いしているのかね。こっちは国のためにやってることでね。まあ、語るに落ちる話だね。卑しいよ本当に、政治がな」と語ったらしい。

「卑しい」って凄いことばだけど、そのコトバそっくり都知事に返してあげよう。税金で「必要？」と思えるような豪華な海外出張の公務を繰り返し、都に無名の四男の画を購入させたり、新銀行に莫大な税金を投下したり、挙句の果てにはそれらを指摘してもまともな説明なく、他人のせいにするか、批判する人を非難するかどっちか。いくら能天気なあたしでも「こっちは国のためにやっている」なんてコトバを額面どおり受け取るほどおばかじゃない。

多額の税金を使って招致・開催する以上、計画をきちんと説明し、反対する意見を持つ人と議論を戦わせ、そのなかで意見に真摯に耳を傾けるのが当然でしょ？卑しいとか卑しくないとかいう次元の話ではない。

「なぜ、東京にオリンピックなのかというところの説明が十分にないままに、『早く決議だけしてくれ、決議だけしてくれ』と。『しないなら民主党が悪い』と。冗談じゃないですよね。委員会に石原都知事におでましいただいて、新銀行東京の議論なども申し上げなければならないと思っているわけですよ。全然姿を現さないじゃないですか」と述べた鳩山民主党幹事長の発言のほうが、すんなり納得できる。

そんなに闇雲にやりたいと駄々こねるなら、私財でやれば？いさめる人を卑しいだなんて、都知事のほうがよっぽど卑しい。それにしても、花道作らないと辞められないなんて、見かけによらず小心者なのね。だったらいっそのこと「国会決議がもらえなかったから辞めてやる」を花道にしていただいても、全然OKよぉ～ん、うふ。

地下鉄で東京招致を成功させようというポスターを沢山見かけるし、スポーツ選手も東京オリンピック招致キャンペーンに多数参加している。それによってアンケートをとると「いいんじゃない？」という意見が増えているらしい。

よくないぜ

業績不振にあえぐ企業がスポーツから手を引いていくなか、本当にアマチュアスポーツを存続させたいなら、オリンピックのようなイベント招致ではなく、開催したならかかったであろう経費の何割かでも強化費用に回してもらうほうが、万人がスポーツに親しむ環境作りには格段に意味がある気がする。トリノで金メダルを取った荒川静香選手が「スケートリンクの存続を」と訴えていたのは、もう一昨年になるのだろうか、オリンピック招致費用だけでもスケートリンク一つや二つくらいできちゃうんじゃないの？

あるいは、途上国でもオリンピックが開催できるように出入国管理や警察制度の充実といったソフト・ハード面の協力や、スポーツ施設の建設などで協力すれば、そういう国での親日派を作る外交面でのメリット、治安の向上や雇用の創出という地域還元、プラス日本の企業にもメリットがあるのではないだろうか。オリンピックしかり、各種競技のワールドカップしかり、まだやったことのない国に譲ることで失うものって何があるのか、思いつかない。

イベント招致やら利益誘導やらで、自分の財布を暖かくしたり、自分の立場を有利にしようとする卑しい政治家はいらない。責任ある税金の使いかたしてくれなきゃ、納税者はあほらしくてやっていられない。

産経のネットニュースから写真を拝借しておるのじゃ