靴避け術比較

昨日、ラスベガスでスクラップ・リサイクル業界団体の会議で基調講演をしていたヒラリー・クリントン前国務長官に、女性が靴を投げ逮捕された。面白かったのは、たまたま目にしたCNNのニュース。同じく靴を投げられたことのある（２回投げられて２度ともかわし「28センチだね」とジョークした）ジョージ・ブッシュ元大統領と、画像を交えてあたかもフィギュアスケートのテクニカル・メリットの議論でもしてるかのような比較をして、ヒラリー・クリントン女史のほうに軍配を上げたこと。

着席の記者会見で靴をよけたブッシュ元大統領のほうが、スタイリッシュによけている。立ってスピーチしていたヒラリーさんは、靴が飛んで行ってしまってから首をすぼめてステージ上をうろうろ（苦笑）。ご自分も後でおっしゃってたけど「彼女（靴を投げた人）が（ソフトボールをやってた）あたしと同じくらい違ってノーコンで助かったわ」状態。ただ飛んできた靴のスピードが早かったことと、ステージ以外の照明が落とされていたので、ブッシュ元大統領の場合と違って飛んできてても分からなかっただろう、といった様々な条件と、特に彼女が放った直後のジョークで、ブッシュに勝利した。

「なに、いまの？こうもり？」と即座にジョークが始まり、誰かが取り押さえられた様子を見て「あの人があたしに何か投げたの？それとも、シルク・ド・ソレイユ（ラスベガスの常設シアターがある）かなにか？」で笑いを誘い、中断したスピーチを再開した。その後「固形廃棄物処理が（靴を投げられるほど）賛否が別れる分野だなんて知らなかったわ～」とも。

ブッシュ・ジュニアのときは「この人性格いいのかも、それにこの歳で運動神経あるね～」と感心した。クリントンさんは「意外に面白い人なんだ、それに、きっと一つ一つの仕事を楽しんでるんだろうな」と思った。失言の宝庫のような日本の政治家のみなさんに、是非学んでいただきたい様子でしたぞ。

写真はAPの記事から拝借しておりまする