オーストラリアの記者が、大坂なおみ選手が聖火台に点火したことの違和感を記事にして、批判されている。
面白かったのはその記者が王貞治さんや医療従事者が聖火ランナーになったのはよかったと書いたところに、台湾の記者が、王貞治さんは台湾出身の家族に生まれた偉大な野球選手だと指摘したこと。
そうなのよ、みんな見かけで判断するから「あれは日本人か?」などという不毛な議論になる。日本の中でもスポーツをはじめとするいろんな分野で、様々なバックグラウンドを持つ人たちが活躍しているのに。あるいは日本代表の監督にも外国人は多いのに。あれはガイジンだから日本代表じゃないと言うのだろうか?
日本語が苦手、見た目が東洋人らしくない、だから日本を現していない。そう言う議論ってどんな意味を持つんだろう?髪が黒くて日本語喋れば、どんなに思想的に問題があって、どれだけ日本の名誉を傷つけても日本人?それでいいのか?あたしたちって何ものなんだろう?
大坂なおみ選手のような、日本人とハイチ人の両親から生まれてアメリカに住んでいる、そしてスポーツの世界で活躍している、そういう人が日本国籍を選んでくれたんだよ!っていうメッセージを、もっと組織委員会が明示的に打ち出すべきだったのではないかと口惜しい。
多様性や包摂性という態度や姿勢を、反した人を辞めさせるだけでクリーンだと思ったり、言葉遊びだけで終わらせないで欲しい。
オーストラリアで 参加してましたね。
都合の良いことだけ、「自国」を主張するんだ
王さんには、違和感なかったけれど、 あんな姿の長嶋さんを
引っ張り出してほしくは 無かった
(長嶋さんは、 納得していたのだろうけど)
テレビで、やはりその質問が出て、専門家の答えがアメリカというのは多民族国家で、アジア系も含まれている。その上での認可であると言ってました。
私、アメリカ人というと直ぐ白人とか黒人のデカい体型をイメージしてしまっていました。
それも固定化していたアメリカ人イメージの問題だったのではなかったのか。
多民族国家と言われているアメリカでもそんな固定的イメージに人は、というか私は囚われていました。
まして日本において、髪が黒くて小柄な日本人イメージを崩すのは並大抵ではないです。
自戒を込めてそんなことを考えました。
中国の卓球選手は、世界各地で国籍を変えオリンピック要員やってますね。
王さんはお姿を見られてよかったですが、ゴジラさんに介助された長嶋さんがあんなに長く映像に映ったのは気の毒でした。もう少し距離を短くしてあげればよかったのにね
ステレオタイプは心層奥深く存在するものなので、気づくことも行動をあらためることも容易ではないと思います。でもいつも感じるのは、ヘイトでアクションを取れるなら、その人たちを勉強させたらアンチヘイトへコンバートできるかも、みたいなこと。
自分が居住する国でマジョリティだった経験しかないと、物事を相対的に捉えられないかもしれません。
あたしイギリスやフランスに住んでる時は明らかにマイノリティだったので、嫌なことも経験させられたけど、それはそれでいまの自分の価値観形成の繋がってる気がします。
そういうのを後から「血となり肉となった」と追認するんじゃなくて、その場でそのタイミングでポジティブなことなんだと理解できれば、私ももう少しひねかれてなかったかも、と思います(笑)