あっそ〜、とは言えない発言

麻生太郎副首相兼財務相が23日の講演の中で「（北朝鮮有事に関して）警察で対応できるか。自衛隊、防衛出動か。じゃあ射殺か。真剣に考えたほうがいい」と発言。

狂っているとしか思えない。難民を射殺する国って、いったいこの地球上のどこを探したら存在するのか。有事になって朝鮮半島から大量の難民が日本に押し寄せる可能性があり、それが難民を装った武装したテロリストかもしれないというなら、そもそも有事を起こさない方向で努力するのが筋じゃないのか。

そういう感覚がないなら、いくら代々政治が家業だと言っても不適格、政治の世界に入ってくるべきではなかった人たちだ。そもそも政治は家業にしてもらっちゃ困んだよね、封建時代じゃないんだからさ、ったく。ってか、江戸時代だって危険とみなした外国人は限られた出島みたいな場所にしか置かない、という隔離はしたけど射殺などという暴挙は流石の幕府も考えなかった。すごいね、この斬新な退化ぶり。

価値観外交とか地球儀を俯瞰する外交とか、言ってる自分はその意味わかってんの？な外遊三昧でODAばらまき、中国を友好国から引っぺがそうとしたその次は、この発言で「我が国の価値観は同じくらい狂ってるトランプ大統領としか共有できてませんでした〜」で幕引き、ってことか。難民を射殺する価値観は、メキシコとの間に壁を作ろうとするトランプ大統領の上を行く異常さ。憤りを通り越して、恥ずかしい、まじで。

歴史上解散や不信任、意味もなく乱発した政権がある。ドイツのナチスだ。解散選挙を活用し躍進し、最終的には民主的なワイマール憲法を停止した。麻生さんが頻繁に引用し、学ぶべきさとまで言って、礼賛だと内外で批判されてきた組織だ。礼賛だけじゃもの足りなくて、真似するわけね。

日本の未来のためにも、極東アジアの平和のためにも、こういう人たちは次の選挙でぶち落ちてもらうしかない。