今日のうた

思いつくままに書いています

071:側(梅田啓子)

2014-06-06 16:22:31 | ⑦題詠blog2014
側溝は死への入り口 雨あがり足をとられて亡くなりし子供


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070:しっとり(梅田啓子)

2014-06-06 16:17:02 | ⑦題詠blog2014
しっとりよりさっぱり好む齢かな おんな三人やかましたのし

                   *齢=よわい
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069:排(梅田啓子)

2014-06-06 16:10:00 | ⑦題詠blog2014
焼肉屋の排気口にて白飯を食べしと芸人貧乏自慢す

              *白飯=しらいい

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068:沼(梅田啓子)

2014-06-06 16:04:01 | ⑦題詠blog2014
手賀沼に印旛沼より嫁ぎ来てわたしの人生つねにどろどろ


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067:手帳(梅田啓子)

2014-06-06 16:00:17 | ⑦題詠blog2014
カレンダーが手帳代わりになりしよりときめき、きらめき放出されぬ


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066:浸(梅田啓子)

2014-06-05 19:32:44 | ⑦題詠blog2014
つゆ草の花に浸した管のよう 見知らぬ人の血がわれに入る

              *管=くだ、入=い
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065:砲(梅田啓子)

2014-06-05 19:27:01 | ⑦題詠blog2014
大砲にやられし傷かつくばいて白き着物の傷痍軍人

      *傷痍=しょうい

大砲にやられし傷か つくばいて白装束の傷痍軍人 (推敲)


 ※子供の頃に成田山に行く道すがら、白い着物を身につけた手や足の無い男の人が
  物乞いをしている姿をよく見かけた。
  なぜこの人たちは、一日中道にうずくまっているのかがわからず、ただ怖かった。

  大人になって、「 国からお金をもらっているのだから、支援などする必要はない 」という
  声を耳にしたことがある。これは必ずしも正しくはないことが解った。

  2014年1月に、大島渚監督のノンフィクション劇場 「 忘れられた皇軍 」 の再放送を観た。
  1963年に作られたもので、日本兵として戦地に送られ傷を負った在日朝鮮人を追った
  ドキュメンタリーである。

  日本兵として戦地に行って戦ったにもかかわらず、日本からの補償は得られず
  韓国からも北朝鮮からも補償は無い。
  生活のために、傷痍軍人として寄付を仰ぐほかは無かったのだ。

  若松孝二監督の 「 キャタピラー 」 や、オリバー・ストーン監督の 「 7月4日に生まれて 」
  などの映画を観ると、二度と傷痍軍人を出してはならないと切に願う。
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064:妖(梅田啓子)

2014-06-05 19:17:13 | ⑦題詠blog2014
妖(あや)しげに男を誘う太地喜和子 黒猫のようなしなう裸身に

 ( 新藤兼人監督 「 藪の中の黒猫 」 より )







(画像はお借りしました)




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063:院(梅田啓子)

2014-06-05 19:08:56 | ⑦題詠blog2014
少年院が感化院とぞ呼ばれいき おかっぱのわれ・戦後十五年


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062:ショー(梅田啓子)

2014-06-05 16:30:43 | ⑦題詠blog2014
イッツ・ア・ショー・タイムとばかりに国を変えてゆく男のことはもう詠み飽きた


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061:倉(梅田啓子)

2014-06-05 16:25:22 | ⑦題詠blog2014
白壁の倉ある家に住む友は一輪挿しの水仙だった


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060:懲(梅田啓子)

2014-06-05 16:18:59 | ⑦題詠blog2014
いかように懲らしめようぞ無骨なる男が仕掛けたしたたかな嘘


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059:畑(梅田啓子)

2014-06-05 16:12:52 | ⑦題詠blog2014
夕畑に紋白蝶の飛び交いてわたしはここよと手招きしてる


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058:惨(梅田啓子)

2014-06-05 14:12:01 | ⑦題詠blog2014
もう誰も止められないのか独裁者の描く悲惨なあの日の未来


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057:県(梅田啓子)

2014-06-05 14:06:02 | ⑦題詠blog2014
千葉県を出でしこと無し でで虫の殻を失くしてのびきった下肢

                  *出=い
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