塔ノ岳までは登りと少しのフラットの繰り返しとの事前情報ではありましたが、バカ尾根と称されるだけあってやはり登り一辺倒。ほんの少しフラットで走られる箇所がないこともないんですが、先のことを考えると歩行で巡航せざるを得ない。

こんな感じで、視界の先に人が登っているのが見えるんですが、それはイコールあそこまで登るんかおいとなってしまい何度も何度も心の狭さを感じ入ってしまう次第で。(ってかもっともっと登らにゃならんのだが)
それを知ってか知らずか、Sくんいわく、「1200mといえば(1/15,000では)等高線240本ですからね。240本。だって(オリエンの)地図上で10本でも等高線を越えるルートみたらげんなりするでしょう」、などと叱咤激励なのか、奈落に突き落とすのかよくわからないけど妙に冷静なお言葉をいただいたり。
そうはいっても、鼻息荒く心拍160とかでの登りなので、先のほう歩いている方々との間隔も狭くなり追い抜き狭くなり追い抜きの繰り返し。

路面は、石とか岩のフィールドだったり、植生保護のためか木の橋が架けられてたり、土路面は標高が低いところのみで、ランシューでくるところじゃないなこれはという印象。いけないこともないけどさ。

談笑をしながらもモリモリ登っていくと、気づけば2時間近く経過したところで、花立山荘とかいうもうすぐ塔ノ岳ピークが近いところ。なんだかんだいって結構な暑さだったこともあり、「氷」に異常反応したため激写。

振り返ると秦野盆地が広がる大パノラマ。「登ったな」という実感。尾根登り一辺倒の傾斜のため、クライマックス近くはこの展望。 そして、2時間20分ほどでの塔ノ岳登頂。予定では2時間のはずでしたが、先の花立山荘あたりからkeihさんが急にペースダウンしてきたせいでの遅延。登山系の方から言わせればそれでも十分な速さだそうですが、だって荷物3-4kgしかもってないしあんまり比べるのも公平ではないでしょう。

記念写真を撮ったあと、気を使ってくれたのかSくんは休憩しましょうとのことで、ローズネットクッキーを食べることに。口内にひたすら広がるシュガーフルな甘みで血糖値の上昇とリラックス感が同時に訪問。そこそこ食べ応えもあるし、この急激な回復感はいってみたらハイポーションみたいなもんだ。ダイエッターからすると悪魔そのものですが、軽いのにこのヘビィな食べ応えからすると山歩きのこの場ではもっと幅を利かせていい気がする。まあ、走りながら食べるには少々しんどいけど。
あとは、恥ずかしながらこの登りで2リットルの水を飲みきってしまったので、山小屋にて1リットルほど購入。幸いにもこのころから雲か霧かそんなのがモクモクと出てきており、このあとは日照が少なそうとの見込みは少しありがたい感。とはいえ山の天気なので何一つ安心できやしませんが。しかしさすがに高水三山あたりではこれは味わえん

左のほうから雲が流れていくの図。あとは、どこの沼にもなんにもはまったわけではありませんが、靴下がずぶぬれというか、未体験なくらいの異様な発汗。たしかに、体中から汗はかいているといえば全身汗まみれではありますが、足だけこうもヌルヌルは若干気持ちが悪い。海に近いとのことで湿度も高いってことかな。わからんけど。で、ハイドロパックに水を入れたところでリスタート。ここまで概ね10分ほどということになり、スタートしてからの経過はジャスト2時間半で後半戦の表丹沢尾根切りルートへ。