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エコピープルおじさんの戯言「太陽光パネル廃棄問題への危惧」

2022-12-01 11:01:20 | ビジネス・教育学習
◇脱炭素時代への移行の流れを受けて、太陽光発電はトレンドの一つかと思います。
◇でも、寿命を迎えた太陽光発電パネルが大量に余ってきたらどうするのかは、大変な懸念事項です。
◇まだまだ、大量廃棄時代に対応したリサイクル技術と仕組みができていないのでは?

◇なかでも、太陽光パネルに含まれる「鉛、セレン、カドミウム」といった有害物質の処理技術が心配です。
◇「カドミウム」というと、神通川流域での「イタイイタイ病」の忌まわしい過去が蘇りそうです。
◇昨今、特に中国製太陽光パネルの「カドミウム」問題を、小耳にはさむことがあります。
◇話によれば、「カドミウム」は、発電効率を向上させる機能があるようです・・・「知らんけど!」←今年の流行語大賞の候補

◇現在運用されている、小型家電リサイクル法などの各種リサイクル法の考え方に「拡大生産者責任」というのがあります。
◇太陽光パネルも、生産者がもっと情報開示を促進して、生産者が安全への対策に責任を持つ仕組みが必要ですね。

◇また、住宅の屋根に太陽光パネルを、いとも簡単に載せている気がします。
◇太陽光パネルは電気製品ですから、屋根に、冷蔵庫や洗濯機を乗せると同じようなことです。
◇勿論、建築技術者である大工さんなどではなく、電気技術者が設置しますので、「雨仕舞い」が心配です。
◇重たい電気製品を屋根に乗せるには、建築構造的に対応できる架台等へ設置が必要です。
◇コーキングで逃げる雨仕舞を否定はしませんが、シリコンコーキングでも寿命は10年と言われています。
◇仮に新築時にうまく設置できても、パネル寿命と建物寿命が異なるので、メンテがうまくいくのか心配です。

◇そんなこんなを考えると、今後のリサイクル技術開発を待つとして、今、国民の一人としてできることは、次の2点かな???
 ・生活の中では「節電」ライフスタイルの徹底
 ・建築技術者としては「省エネ」の住まいづくり
◇原子力発電を、「トイレのないマンション」と言った元政治家がいました。
◇太陽光発電も、今の現状では、「トイレのないマンション」ではないかと、危惧するところです。
◇と、年寄りの戯言です・・・・・・。

2022年12月1日 by エコピープルおじさん(一級建築士、建築基準適合判定資格者)
コメント
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