暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコピープルおじさんの戯言(たわごと) その10

2020-08-30 10:22:30 | ビジネス・教育学習
 僕の前に日陰はない 僕の歩くところに日陰はできる
  ああ自然よ 真夏の日差しよ
   僕を一人歩きさせる偉大な日傘よ
    僕から目を離さないで守ることをせよ
     歩く気概を僕に満たせよ
      この猛暑の道のりのために

◇高村光太郎の「道程」の一節からパロって(もじって)みました。
◇熱中症対策として、「男も日傘をさそう!」という提案なのです。
◇地球温暖化で、海水温は年々上がり、気候変動により、猛暑日やゲリラ豪雨は、増加傾向です。
◇無理はだめですが、暑さへの強靭性を高めることを、少しずつしていきたいものです。
◇「パリ協定」にある「緩和策と適応策」、人間自身も暑さに適応する強靭性を高めるのです。
◇「日傘」という「緩和策」と融合させながら、人間自身の暑さへの「適応策」を高めるのです。

◇環境省は以前より、ヒートアイランド現象が生じた場合の人への影響の調査を進めています。
◇軽減する対策(適応策)の推進が重要との観点から、その効果について調査を進めてきたのです。
◇その結果としての、環境省の令和元年5月21日報道発表資料より、日傘の効果を確認してみましょう。
・日傘を併用すると合計約20%熱ストレスが軽減できる。
・街路樹がないケースで日傘を差す効果は、10m間隔で街路樹を形成する効果に匹敵する。
・熱ストレスの観点からは男女問わず日傘を活用することが望ましいことが判明。
◇私も、夏には晴雨兼用の傘をさして、ミニ・ウォーキングをしています。
◇晴れているときは日傘として、突然の通り雨では、雨傘として活躍しています。
◇もう、数年続いていて、今の傘は、2代目です。

◇そこで、緩和策と適応策を見直す意味で、地球温暖化のメカニズムを、今一度整理したいと思います。
◇勿論、この冬のエコ検定受験を想定して、エコ検定公式テキストから整理していきます。
 ・地球温暖化とは、大気中の温室効果ガス(GHG)の濃度上昇によるものとされています。
 ・産業革命以降、化石燃料の大量消費による過剰なGHGが放出されたことによるものです。
 ・本来、必要な地球の温室効果をつくっている、二酸化炭素を軸とした温室効果ガス(GHG)です。
 ・ところが、地球の循環メカニズムを超えた人間活動の影響により、温暖化が加速してしまいました。
 ・その循環活動には、熱帯雨林などの森林の減少も、おおきく関与しています。
 ・このまま温暖化が進めば、最大4.8℃も、平均気温が上昇してしまうと予測されています。
・そこで何とか、2℃(できれば1.5℃)以内にしようと(パリ協定)の努力が進められているのです。

◇「そんな戯言(たわごと)を聞いている暇はない。」と言わずに、耳を傾けていただきたいと思います。

2020年8月30日 by エコ検定普及勝手連「エコピープルおじさん」
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2020年度・二級建築士試験「建築法規・傾向分析」Vol.9

2020-08-26 10:43:25 | ビジネス・教育学習
◇防火地域の規定は、法改正を含むので注目していたのですが、またも肩透かしを食らいました。
◇改正法は気にせずに、従来通り、法27条の特殊建築物の防火規定との複合で考える問題が正答でした。
◇残りは、防火地域だけに適用される(あまり多くはない)規定との照合で回答すればいい問題でした。
◇出題傾向の表を見ていただければ、よく出題される事項であることが理解いただけると思います。
◇基本的な事項ですので、勉強をしていた人には易しい問題ですが、しっかり押さえる必要があります。

No19(防火地域、準防火地域):正答1
 ・設問の「患者に収容施設を有しない診療所」は、法27条(特殊建築物)としての規制対象外建築物です。
 ・したがって、法61条等の、防火地域・準防火地域の規制条文で判断すればよい問題です。
 ・また、問題文の要求は「耐火建築物」ですので、令136条の2第一号との照合になります。
 ・準防火地域内での耐火建築物要求は、4階建以上、面積1,500㎡超なので、設問のものは該当しない。
 ・改正法を考えれば、準耐火建築物要求への問題となるところなのですが、そこまで問いかけていない。
 ・この辺が、改正法を考慮していたのに、肩透かしを食らった気分になるところです。
 ・かつ、枝問の2から5までは、従来からよく出題されており、条文照合で簡単に回答できる部分です。

◇昨日、正式に問題文と正答表が、公益財団法人建築技術教育普及センターより公表されました。
◇従いまして、傾向分析は今回で節目とし、No20(そのた雑則規定)以降は割愛します。
◇N0.20の罰則、雑則等の規定は、規制の条項の適用の有無を問う問題で終始しています。
◇法令集を調べる時間は必要ですが、索引を利用するなりして、記載場所が分かれば易しい問題でした。
◇今後は、例年通り、私なりの試験問題解説をアップしますので、その節々に挿入することとします。
◇なお試験問題は著作権の問題が気になりますので、本ブログにはアップしません。
◇財団のホームページ(下記)をご参照ください。
http://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/2k-mondai.html
⇒Ctrlキーを押しながらクリックすると表示できると思います。
⇒もしできない場合は、グーグル等の検索システムで、
「公益財団法人 建築技術教育普及センター」のH.P.にアクセスしてください。

2020年8月26日 by SHRS(シュルズ)一級建築士、建築基準適合判定資格者
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2020年度・二級建築士試験「建築法規・傾向分析」Vol.8

2020-08-25 10:17:31 | ビジネス・教育学習
◇今年の高さ規制の問題は、斜線制限と日影規制の混合文章問題と斜線制限の図形問題が1問ずつでした。
◇このところ、図形問題で易しい問題が続き、今年は難問ではと意気込みましたが、また肩透かしでした。
◇コロナ禍における受験生への忖度なのかなっ???とも、思いますが、来年は要注意かもしれません。


No17(斜線制限と日影規制の混合文章問題):正答1
 ・枝問別に見ると、法56条の2、別表第4に基づく日影規制が2問、法56条斜線制限が3問でした。
 ・正答の設問1も、別表第4をよく見て、記載事項をよく読めば、理解できると思います。
 ・別表第4の(4)項で「条例で指定する」と明記されているので、設問の文章は、明らかに誤りです。
 ・設問3において、建築審査会の同意による緩和条項が入っているところが、最近の傾向です。
 ・以前の問題のところでも説明したと思いますが、建築審査会の同意絡みの出題傾向を感じます。
 ・建築審査会の同意絡みの問題は、今後の出題傾向に関する、要・注意事項であると思っています。
 ・設問5において、法57条の高架工作物内における斜線制限の緩和条項を問いかけています。
 ・何度も言うようですが、こういうレアな部分からの出題は、正答ではないと思っていいと思います。
 ・今後、何らかの意図で受験生への啓発事項であると解釈しています。
 ・重要な設問ですが、正答になる確率は低いので、あまり調べる時間を割かないことだと思います。

No18(斜線制限の図形問題):正答3
 ・法56条6項、令132条1項に基づく、2方向道路による道路斜線制限の図形計算問題の定番です。
 ・ほかに複合要素はないので、少々、簡単過ぎて、力が抜けてしまったのではないかと思っています。
 ・見た目で、北側道路の方が厳しいことは、すぐにわかります(A点までの距離が1m短い)。
 ・法56条2項による、建物後退緩和も、北側が1m、西側が2mと、明らかに北側が不利です。
 ・したがって、北側の4m道路の部分を、5m道路として斜線制限の計算をすればいいだけです。
・このところ、このような簡単な問題が続くのは、少々、不気味な気がします。

2020年8月25日 by SHRS(シュルズ)一級建築士、建築基準適合判定資格者
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エコピープルおじさんの戯言(たわごと) その9

2020-08-19 11:08:56 | ビジネス・教育学習

◇昨日(2020年8月18日)の毎日新聞の朝刊の記事に、「食品ロス」の話題が取り上げられていました。
◇年毎に、若干、数値が異なり、エコ検定で出題される表現部分も若干異なり、受験生には要注意です。
◇でも、大局的には、同じことを言っていますので、理解すべき事項を間違わなければいいと思います。

◇以前より、賞味期限が過ぎた弁当、総菜のコンビニ等での扱いは、メディアでも話題になりました。
◇この新聞では、事業系食品廃棄物の328万トンに含まれるものです。
◇ターゲットは、「三分の一ルール」の問題だと思いますし、立場の違いから、思案事項のひとつです。
◇一方、家庭での食べ残し食品ロスの問題も、相変わらず、難題として残っています。

◇では、エコ検定公式テキスト改訂7版では、家庭での食品ロスに関して、どのような記載があるのか?
 ・日本では、年間2,800万トンの食品廃棄物が排出されている。
 ・家庭からの食品廃棄物は、年間約830万トンで、うち食品ロスと言われる可食分は、約290万トン。
  (テキストは農水省2015年食料需要表、新聞記事は2017年で、284万トンと、僅かながら減少。)
 ・世界の食糧援助量、約320万トンに匹敵することを勘案すれば、悩むところです。

◇では、どうすればいいのか?新聞記事では「四つの実践」という提案がなされています。
 ①余分なものを買わない。
 ②買ったら使いきる。
 ③食材で食べずに捨てていたものを料理に使う
 ④上手に保存する。
◇このうち、①と②と④は、なんとなく理解でき、すぐに実践できる気がします。
◇問題は③で、記事では、ナスのヘタを使った精進料理の例を紹介していますが、これは難しい。
◇料理の得意な人の、具体的なアドバイスが欲しい部分で、ユーチューブでのアップを期待したい。
◇記事で紹介されている「もったいないキッチン」という映画も、ぜひ見てみたいです。

◇一方で、なかなか良い解決策が見いだせないのが、「三分の一ルール」の問題ではないでしょうか?
◇「賞味期限」と「消費期限」の違いは、かなり認識が浸透してきている気がします。
◇でも、食品を扱う業者からすれば、衛生上の安全・安心境界線をどこで引くのか、判断が難しい。
◇解決策は、業者が正確な情報提供をし、消費者が賢く振る舞うことなのではないかと理解しています。
◇そのために、消費者として、エコ検定の知識を習得して、賢い消費者になることを期待しているのです。
◇「そんな戯言(たわごと)を聞いている暇はない。」と言わずに、耳を傾けていただきたいと思います。

2020年8月19日 by エコ検定普及勝手連「エコピープルおじさん」
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エコピープルおじさんの戯言(たわごと) その8

2020-08-18 11:17:32 | ビジネス・教育学習
◇昨日のブログで、「緩和策と適応策」を話題として取り上げました。
◇地球温暖化のメカニズムや、気候変動枠組条約等の話題は、また別の機会に取り上げることとします。
◇今回は、エコ検定公式テキスト改訂7版に準拠し、「緩和策と適応策」とは何かを考えていきます。
◇このことは、コロナ対策に言う、「新たな日常」を考える起爆剤にもなると考えています。
◇勿論、猛暑、酷暑を念頭におきながらの、熱中症対策のアイデア抽出でもあります。

◇地球温暖化対策の「緩和策と適応策」については、上記公式テキスト60P、61Pに解説があります。
◇緩和策としては、5項目の記載があり、主にエネルギー問題となっています。
 ・エネルギーの供給段階での対策(低炭素エネルギーの供給など)
 ・エネルギーの利用段階での対策(省エネルギーなど)
 ・森林・吸収源対策(森林の適切な管理・保全によるCO2の吸収)
 ・排出されたCO2の回収・貯留(大気からCO2を隔離し、地中貯留等の人為的CO2の吸収)
 ・その他GHG排出削減対策(廃棄物、肥料からのメタン回収・活用、代替フロン対策 etc.)
◇適応策としては、脆弱性を把握し、強靭性(レジリエンス)の増加が重要とし、その事例の記載があります。
 ・温暖化を見据えた品種改良による高温耐性の水稲、果樹の開発、普及改良 etc.
 ・排水対策、渇水対策の行動計画策定
 ・モニタリングにより生態系の変化を把握したうえでの国立公園等の管理推進
 ・防災施設の整備、ハザードマップ・避難行動計画の策定・訓練
 ・熱中症予防の普及啓発、感染症媒介蚊の発生防止・駆除
 ・損害保険の取り組み促進、適応技術開発
 ・生活インフラ、ライフラインの強靭化等
◇これらの具体的推進の法整備策として「気候変動適応法」が施行されています。
 ・気候変動適応を推進し国民の健康で文化的生活に寄与する法律として公布:2018年6月
 ・概ね5年ごとの気候変動の影響評価を行う気候変動適応計画の閣議決定:2018年11月
 ・概要については、環境省の資料を添付しますので、ご参照ください。


◇どちらかといえば、他人事の責任を促す「緩和策」も大事なのですが・・・。
◇それ以上に、自らの脆弱性を理解し、強靭性を高める「適応策」の大切さを感じます。
◇いろいろ批判もありますが、「新たな日常」とは、文明の力だけに頼らないことではないだろうか?
◇産業革命以降、地球の生き方とかけ離れた世界で、人は生きることをしてきたのではないだろうか?
◇自然界の中に生きる生物として、人間も自然環境に適応する道を模索する時なのではないのだろうか?
◇そんな努力の行動基盤となる基礎知識が、エコ検定の知識であると解釈していただければと思います。
◇「そんな戯言(たわごと)を聞いている暇はない。」と言わずに、耳を傾けていただきたいと思います。

2020年8月18日 by エコ検定普及勝手連「エコピープルおじさん」
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