暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコピープルおじさんの思い出話し「アリゾナ州フェニックスの富裕層のシニア住宅団地」

2023-01-30 09:03:16 | 日記

◇アリゾナ州の州都「フェニックス」から北西約13マイル(約20㎞)に位置する富裕層のシニア住宅団地。
◇「サンシティー(約3,600ha)とサンシティーウェスト(約5,200ha)」は、合せると東京ドーム約2,000個。
◇砂漠の中にある気の遠くなるような巨大住宅団地で、計画人口は、なんと約10万人以上なのです。
◇どんな団地なのか垣間見ることにしましたが、こんなに多くの富裕層がいるアメリカという国は凄い!
◇55歳以上の富裕層の高齢者に、レクレーション的、社会的、公的活動を用意している住宅団地なのです。
◇ちなみに、団地内の移動は、住宅を購入すると付いてくる、ゴルフカートが役割を担うようです・・・。

◇敷地内には、ボーリング場、ビリヤード、ゴルフ場等の様々な交遊施設が有り、いつでも利用できます。
◇特に住宅周辺の緑地は常設ゴルフ場で、体育会系のリクレーション施設というところでしょうか?
◇自然環境というには「ちょっと!」・・・というところですが、「まあ、いいっか・・・」。
◇なんたって「サソリ」がたくさんいて、夏季は40℃以上の乾燥地帯の砂漠を開拓した街ですから・・・。

◇美術工芸村では、鉄道模型室あり、デザイン室ありと、多様な趣味に対応し好奇心をそそられそうです。
◇こちらは、知的遊戯を楽しむ文科系リクレーション施設というところでしょうか?
◇一番目を引いたのは自警団で、元警察官とか軍人とかの集まりで、ボランティアで活動しているとか。
◇パトカーはゴルフカート、機器がそろったセキュリティーセンターと・・・楽しそうです!
◇「アクティブ・シニア」という表現がぴったりの皆さんで、羨ましい限りの贅沢です。
◇ある医師が認知症防止の3要素と説いた「好奇心、有酸素運動、コミュニケーション」の実践ですね!

◇この団地には、劇場、病院、消防署、図書館、美術館、ショッピングセンター等の施設もあります。
◇だって、10万人が住む、州都フェニックスの近郊都市ですから、必要とする施設は整っています。
◇マネのできない贅沢な世界ですが、好きなこと探し、積極的行動は、学ぶべきものがあると思います。
◇お金を使う交遊に限らず、自警団のように自分たちのスキルを社会に還元することも忘れないようです。
◇彼らは「金も時間もある」富裕層の高齢者ですが、私たち平民の高齢者は「金はないけど時間はある」。
◇「時間の贅沢」を活かした活動方法も、学ぶべきものが何かあるのでは?・・・と、改めて思います。

◇ついでですが、通訳(現地在住の日本人妻)の話で、日本でも見習えたらと思う慣習の存在を感じました。
◇アメリカの経済的余裕のある奥様方は、必ずボランティア活動に参加しているとのことです。
◇宗教的精神がそうさせているのかもしれませんが、高齢期のポジティブ精神を育成している気がします。

◇帰路にフェニックス空港で土産物を見ると、樹脂で固めた「さそり」のペンダントが種々多数・・・。
◇気持ち悪いと見るか、興味本位で手に取ってみるか、人それぞれなのですが・・・。
◇と、また余計な戯言を綴り、また私の30年ほど前の思い出話しにお付き合いさせてしまいましたね。

2023年1月30日 by エコピープルおじさん(一級建築士、エコ検定合格)
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エコピープルおじさんの思い出話し「アリゾナ州スコッツデールの高齢者施設」

2023-01-26 09:05:12 | 日記

◇アメリカ合衆国アリゾナ州の州都「フェニックス」の東部に隣接する「スコッツデール市」
◇1994年(平成6年)に、その「スコッツデール」にある高齢者施設を視察してきた時の思い出話しです。
◇まだ日本では、高齢社会に向けての問題意識はあるが、具体策への取り組みが希薄だった時期です。
◇当時「バリアフリー」という言葉はなく「ノーマライゼーション」というコンセプトでの推進でした。
◇「バリアフリー」という概念は分かり易いですが、本来の高齢社会構築に寄与できるコンセプトなのか?
◇30年前の「北米高齢者住宅・福祉施設視察」を思い出しながら、改めて思うところです。

◇掲載の写真は、スコッツデールの施設で暮らす高齢女性の私室を、許可を得て撮らせていただきました。
◇鏡台の周りに飾られた、家族の多数の思い出の写真・・・「孫」可愛いよねぇ~・・・
◇好きな絵や思い入れのある工芸品等を設置する為に、個室に空間の余裕があります・・・いいねぇ!
◇クローゼットの中を見ても、おしゃれにも気遣う生活を心掛け、好奇心を奮起させている気がします。
◇こんな個室で暮らすのですから、日々、癒されて元気も出ますよね!
◇勿論、コミュニケーションは大切ですので、みんなの集まりの場と仕掛けは用意しているようです。

◇厚労省のH.P.に「ノーマライゼーション」の考え方が示されています。
◇「平等に生きるために、社会基盤や福祉の充実などを整備していく考え方」とあります。
◇訪問した高齢者施設を見て、これが「ノーマライゼーション」という概念では?・・・と思うのです。
◇高齢者施設は、人が手助けをしてあげるのだという概念が「普通」だと思わない事だと思います。
◇自らの権利を主張し、お互いが社会的な役割を担う為に、何を施設が支援していくのかということでは?
◇自らが暮らし方を決めて「自助・共助・公助」を区分けして見定めることではないかと思うところです。
◇「自立しようとする気力」を手助けする「場と機会」を提供する事が施設の役割ではないだろうか?

◇過日のネット情報ですが、ある医師が認知症防止の3要素というのを次のように言っていました。
  ①好奇心、②有酸素運動(認知症に繋がるフレイル防止でもある)、③コミュニケーション
◇この施設は運営の枠組みの中で、食事、家事、活動、送迎、社会との結びつき、安全を用意しています。
◇今までと同じように普通に暮らす中で、高齢期を迎えた自分の暮らしで不足するものは何か?
◇決して周囲が与えるものではなく、今まで培った暮らしの中で、自分で決めるものではないだろうか?
◇普通の暮らしの延長線上で、好奇心を奮い立たせ、運動やコミュニケーションの場を提供してもらう。
◇そんな高齢者施設がフォローする中で、自立した生活を過ごすことができるのではないかと思うのです。◇これが「ノーマライゼーション」ではないのかと、改めて思うところです。

◇この施設の入居資格は55歳以上で、視察した時の平均年齢は85歳、男女比率は1:3とのことでした。
◇ナーシング・ホームとしての資格を持たない施設ですが、看護・医療アシスタントは常駐し投薬は可能。
◇何となく、そんな施設で「安心できるのか?」という疑念も感じるが、過剰な手助けはいらないのでは?
◇結果として健康寿命を延ばし、老いも若きも共存しやすい社会が構築できるのではと思うところです。
◇私もとっくに高齢者の仲間入りをしていますので、上記3要素について、日々、実践を心がけています。
◇と、また余計な戯言を綴り、また私の30年ほど前の思い出話しにお付き合いさせてしまいましたね。

2023年1月26日 by エコピープルおじさん(一級建築士、エコ検定合格)
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エコピープルおじさんの思い出話し「視察旅行最終日のパリ観光」

2023-01-23 09:11:44 | 日記

◇「環境共生住宅」視察の旅の最終日は、一日パリ観光の自由行動日をいただきました。
◇パリと言えば、ユーロ導入前のフランスの通貨「50フラン紙幣」に、「星の王子さま」が描かれています。
◇何となく使うのが「もったいない」と思い、少々持ち帰り、いろんな人の「パリ土産」にしました。
◇日本の紙幣の肖像は偉人ばかりですが、こんな庶民的有名人もいいのではないかと思っています。
 (えっ?「サンテグジュペリ」も立派な偉人の仲間???失礼しました・・・。)

◇基本的に一日自由行動日で、パリの名所めぐり、土産物買い・・・の単独行動なのですが・・・。
◇ホテルでの朝食後、ランチは皆さんの意見がほぼ一致して「ひぐまでラーメン」!
◇と言うことで、ランチ時間に「ひぐま」に全員集合することになり、ラーメンと焼き餃子のランチ。
◇「ひぐま」のママさんは日本人(今は知らんけどぉ~・・・)なので、ついでに夜のパリ情報をゲット!
◇結果として夜は、日本人のママさんが経営しているスナックに「全員集合!」ということに!
◇10日間も渡航していると、日本が恋しくなるようで、昼も夜も日本の匂いがするところがいいみたい。
◇これも、日本国という「自然環境の中で生きる」日本人の性なのかもしれないと思うところです。

◇外国の夜は危険なので、ホテルでの夕食後に分散してタクシーで目的のお店へ!
◇私の乗ったタクシーは、ちょっとだけ道に迷い、近くにいるのですが、目的のお店が見つけられない。
◇通りがかりの日本料理の小料理屋さんを見つけ道を尋ねたら、女将さん(日本人)には、周知のお店。
◇歩いても行ける距離のようですが、夜道の危険回避を図り、待たせていたタクシーで向かいました。
◇「ひぐま」でも感じましたが、予想通り日本人経営者のパリ・ネットワークが存在しているみたい。

◇パリ最後の夜は、日本人留学生がギターを奏でる日本人ママのスナックに全員集合して反省会???
◇他のお客さんも少しいましたが、見たことのある社章を付けた日本人ばかり・・・ここって「パリ???」
◇清算の時、少々「フラン」が不足だったようで、ママさんが「円でいいよ!」だって・・・。
◇「円?」と聞いただけで、明日になれば、この雰囲気は味わえるのに「なんで???」と、興ざめ!
◇正直、最後の夜なのだから、パリの匂いのするところが良かったのに・・・と一人思っていました。
◇と、また余計な戯言を綴り、また私の30年ほど前の思い出話しにお付き合いさせてしまいましたね。

2023年1月23日 by エコピープルおじさん(一級建築士、エコ検定合格)
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エコピープルおじさんの思い出話し「フランクフルト」

2023-01-21 10:02:55 | 日記

◇ドイツのフランクフルト北部にバッドヴィルベル住宅展示場というのがあります。
◇もう30年近く前の話なのですが、環境先進国ドイツを感じる住宅展示場です。
◇約70棟の戸建て住宅が展示されていますが、日本の総合住宅展示場と大きな違いがあります。
◇日本の総合住宅展示場は、狭い敷地に肩寄せ合って、客寄せパンダのおみやげ物作戦を展開します。
◇でもここは違います。お土産どころか入場料4マルクを取って運営する有料催事場なのです。
 (失礼、まだ「ユーロ」導入前で、1マルク約70円の昔話です。)
◇住宅を建築するための情報(知的財産)を得るのは有償であるとの考え方が定着しているとのこと。
◇そして一番の違いは、木々に囲まれ、自然が豊かで閑静な緑地の中に住宅が展示されていることです。
◇「自然環境の中で生きる」という考え方を、30年も前から実践している意図が伺えます。

◇個々の住宅でいえば、自然の太陽熱利用を図る、サンルームのある住宅が目を引きます。
◇ついでに太陽光発電もしているようですが、自然の力を活用するサンルームは、とても目を引きます。
◇シュツットガルト、カッセル、オランダのアムステルダムでも、サンルーム設置住宅が目立ちました。
◇これは、太陽熱の自然な有効利用方法で、日本でも、もっと太陽熱利用の工夫の余地がある気がします。
◇ドイツは地下室を持つブロック造が主流ですが、ここはプレカット工法の木造住宅主体の展示場です。
 (言うまでもなく、ドイツ人はワインがお好きで、地下室はワイン貯蔵庫の役目を担います。)
◇寒い国のドイツですので、木造住宅の場合の断熱性には、かなり気を配ります。
◇昨今、日本でも高断熱住宅が主流ですが、壁厚38㎝というのは、驚異的寸法です。
 (高気密住宅という考え方については、誤った解釈の横行が感じられますので、解説はまたの機会に・・・。)
◇「このプランでいくら」という展示内容もありますが、基本は建築家による自由設計住宅の展示場です。
◇概要が固まりましたら、ユーザーの要望に基づき、建築家が設計するようです。
◇ただ内装仕上げなど、最終的に仕上げるのはユーザー自身であるとの慣習が主流とのこと。
◇「暮らしづくり」は住まい手がするものであることの考え方が定着していること感じます。

◇展示棟を見ていましたら、「へーベルハウス」を見つけました。
◇視察団メンバーに旭化成の社員がいましたので、聞きました「なんでドイツにヘーベルハウス?」
◇「ヘーベルハウス」というのは、「もともとドイツなのだ」ということです。
◇特許とか著作権というような法律的な話は突っ込まず「そうなんだぁ~・・・」と軽く流しましたけど・・・。
◇視察は土曜日午後で翌日曜日は、キリスト教の国なので街中(国中?)が休日で、営業中はホテルのみ。
◇そこで視察工程もランチをするお店もないらしく、午前は自由行動で、ホテルで昼食後にバス移動。
◇でもねぇ~フランクフルトの街中が休みで広場でのんびり・・・天気が良かったからいいけど・・・。
◇と、また余計な戯言を綴り、また私の30年ほど前の思い出話しにお付き合いさせてしまいましたね。

2023年1月21日 by エコピープルおじさん(一級建築士、エコ検定合格
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エコピープルおじさんの思い出話し「パリ・ラディファンス地区」

2023-01-16 09:20:24 | 日記

◇パリから4㎞ほど郊外にある、パリのマンハッタンと言っても過言ではない「ラディファンス地区」。
◇通称「新凱旋門」と言われている建物屋上からパリの街を一望すると、こんな写真になります。
◇パリの街には高層ビルが無いので、「凱旋門」も「エッフェル塔」もよ~く見えます。
◇でも、パリに住む人たちは、ここをパリの一部として認めたくないと聞いています。
◇これは価値観の違いなので「いい・悪い」という評価はできませんが、気持ちは理解できます。
◇「自然環境の中で生きる」というのは、どういう街並みがいいのか、考えさせられると思います。
◇世の中に「デカップリング」という、言葉があります。
◇環境問題ではよく使われ、環境保全と経済振興を切り離して考えようという考え方です。

◇ラディファンス地区では、車と人を上下に分離した「環境共生」の都市づくりを提案しています。
◇そしてパリの街を見立てて、「新凱旋門」を配した都市の骨格形成が計画されています。
◇30年前に訪れた時点での課題事項として、次のようなものが指摘されていました。
 ・人と交通機関を上下に分離し、地上緑化を推進したが、植物の管理が難しい。
 ・ビル風が強く歩きづらい(人にやさしくない)
 ・理論的には可能との見解で計画したが、土の部分が少なくて植栽が育たないのかもしれない。
 ・高層ビルに埋もれて、樹木が貧弱に見え、環境共生と言えるのか?
 ・利便性もよく、機能的な街だが、「人間的には?」との疑念もある。
◇ちなみに、郊外鉄道、地下鉄、バスもあり、パリ中心部まで5~10分程度。
◇パリ市街地を通らずに近郊の街に行け、特に飛行場が便利とのこと。
◇NHK大河ドラマのタイトル「どうする家康?」をもじって、
 「パリの街に住む?」それとも「ラディファンス地区に住む?」・・・「さあどうする自分?」

◇パリのドゴール空港でトイレに行った時、便器の位置が高すぎて、つま先立ちをして用を足しました。
◇私は身長173㎝なので、日本人としては背が低くないと思いますが、パリの人って、どんな大男???
◇パリの老舗のデパートのトイレでは、洗面所が男女共用(現在のことは知りませんが・・・)でした。
◇入ったとき、一瞬、「間違えた?」と思ったけど、近くのパリジェンヌに「どうしたの?」と問われ、
 美人に見つめられて、答えに困り、一瞬フリーズしました・・・。
◇と、また余計な戯言を綴り、また私の30年ほど前の思い出話しにお付き合いさせてしまいましたね。

2023年1月16日 by エコピープルおじさん(一級建築士、エコ検定合格)
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