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2024年(R6年)一級建築士試験問題の解答を考えよう! ㉒

2024-11-05 08:16:17 | ビジネス・教育学習
◇本年度(2024年)の一級建築士試験の問題文と正答表が公表されています。
◇公表された試験問題を参照しながら、設問ごとに解答を、一緒に考えていきたいと思っています!
◇問題文と正答表は、「財団法人建築技術教育普及センター」のホームページをご参照ください。

[No.22] 正答「誤っているものは?・・・4」・・・はて?
1.この設問は、何故、正しいのか?
 ・建築士事務所の管理に関するものは、原則、士法第6章(第23条~第26条)に規定されている。
 ・士法24条の9で、設計・工事監理業務等の損害賠償金担保の為の保険契約努力義務を規定している。
 ・設問と条文には、同等の記述がされており、設問の記述は、正しい。
2.この設問は、何故、正しいのか?
 ・士法23条の6において、事業年度毎に、設計・工事監理業務の報告義務を規定している。
 ・事業年度経過後3月以内に報告の実施を規定している。
 ・設問は、この規定に違反した場合の罰則について、問いかけている。
 ・法40条に、違反行為に対して30万円以下の罰金に処する規定がある。
 ・同条十号において、士法23条の6の規定に違反した場合に、本罰則が適用される。
 ・従って、条文に沿った記述である設問は、正しい。
3.この設問は、何故、正しいのか?
 ・設計・工事監理業務に関して、再委託を制限することを、士法24条の3に規定している。
 ・士法24条の3第1項では、委託者の許諾を得た場合でも、無登録事務所への一括委託を禁じている。
 ・同2項では、登録事務所であっても、延べ面積300㎡を超える新築工事の再委託を禁じている。
 ・設問の記述は、延べ面積300㎡以下なので、他の登録事務所への再委託ができることになる。
 ・従って、委託者の許諾を得た場合には、設問は条文に沿った記述であるので、正しい。
4.この設問は、何故、誤っているのか?
 ・業務に関する、保存を必要とする文書等の保存期間を問いかける問題です。
 ・士法24条の4第1項で帳簿等の保存を規定し、同2項で業務に関する図書の保存を規定している。
 ・具体項目は、施行規則21条に定めており、設問の業務に関する図書は、規則21条4項に定めている。
 ・規則21条4項二号に工事管理報告書が規定されており、士法に定める保存対象図書である。
 ・また同5項において、保存期間については「15年間保存しなければならない」と規定している。
 ・従って、設問で「5年間保存」としている記述は短すぎるので、誤り。

2024年11月5日 by SHRS(シュルズ) 一級建築士、建築基準適合判定資格者

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