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エコピープルおじさんの戯言2022版④(エコ検定ワンポイント受験講座)

2021-12-24 09:37:57 | ビジネス・教育学習
◇今回は、日本国内の環境問題への取り組みの始まりについて徒然なるままに・・・。
◇公害問題を起因として環境問題の世界的議論が起こったのと同様に、日本でも公害問題が発端です。
◇その原点は、明治時代、渡良瀬川流域(栃木県)で起きた「足尾銅山鉱毒事件」といわれています。
◇銅山の開発により発生した排煙(鉱毒ガス)、鉱毒水によるものとされています。
◇そして戦後の高度経済社会の原動力となった重化学工業の発展の陰で起きた「四大公害病」がある。
 ・水俣病(熊本県水俣市):原因は工業排水に含まれる微量の有機水銀
 ・新潟水俣病(新潟県阿賀野川流域):原因は水俣市同様に工業排水に含まれる微量の有機水銀
 ・イタイイタイ病(富山県神通川流域):原因は鉱業所排水に含まれるカドミウム
 ・四日市ぜんそく(三重県四日市市):原因は石油化学コンビナートから排出された硫黄酸化物など

◇1967年公害対策基本法が制定され、日本国内における本格的な公害行政がスタートします。
◇1970年末の臨時国会において、14の公害関連法が成立し、公害国会を称された。
◇1972年に環境庁が誕生し、2001年の環境省発足へと歩み始める。
◇そして国際情勢を踏まえ、公害行政から環境行政へとシフト返還をしてゆく。
◇2011年3月の東日本大震災の経緯を踏まえ、放射能行政も環境行政の枠組みに含めてゆく。

◇公害は環境基本法により、事業活動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる、
  人の健康又は生活環境に係る被害が生ずることと定義されている(総務省H.P.より)。
◇エコ検定試験では、「典型7公害」と称している、次のものを知っておく必要があります。
 (1)大気の汚染:硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、揮発性有機化合物(VOC)等
 (2)水質の汚濁:公害病にみる有害物質、赤潮等の原因となる栄養塩類による富栄養化等
 (3)土壌の汚染:重金属類、農薬等の土壌汚染対策法に指定されている29物質等
 (4)騒音:建設現場等の事業活動、自動車、航空機、新幹線等
 (5)振動:騒音同様に、建設現場等の事業活動、自動車、航空機、新幹線等
 (6)地盤の沈下:地下水摂取量の急激な増加による粘土層の収縮による等
 (7)悪臭:野焼き、飲食店等の事業活動等で、悪臭防止法の政令で22種類を指定している


2021年12月24日 by SHRS(シュルズ)専門学校受験講座非常勤講師(建築士受験&エコ検定合格)

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