B型ゲンゴロウのブログ

見たまま、感じるまま、想うままに岐阜から発信するゲンゴロウの日記

長い歴史に幕が下りる・・・

2016年08月10日 | 食べ歩き・グルメ

岐阜市花沢町の丸市食堂さんが今月末にて閉店されると
ハリーさんのブログで拝見しました。

どうしても訪店して一目見て一口いただきたく、先日表敬訪店して参りました。

店内には高齢のため閉店する旨の張り紙がありました。
やさしい雰囲気が全身からにじみ出るような年配ご夫妻で営まれています。お二人とも笑顔がステキ

お話を伺うと。。。
まだ食料事情が悪かった戦後(昭和23年ごろ)お腹が少しでも満たるようにと先代が米を雑炊にして配ったのが始まりだとか。
そうだとすると創業68年! すごい!
この花沢町周辺は空襲を免れたそうで店は昭和19年くらいに建てられたものとか。
そう聞いてあとから通りをずっと歩いてみると確かに昭和初期からあったと思われる建物が残っていました。

朝ドラ「とと姉ちゃん」で出てくる「キッチン森田屋」より古いかも?

戦後から続いてる飲食店って全国にどれだけあるのだろうか?


「もう歳でしんどいんでね。閉めるんです。。。」


店内は小さくてまるで映画のセットのよう。



現在の岐阜競輪場の場所が岐阜薬科大学だったそうで学生さんも大勢来てたそうな。
近くにあった工場の寮に毎朝、朝ごはんと味噌汁をジャーに入れて配達してたそうな。
TOYOTAやいすゞ自動車にもお昼を配達したそうな。
今のお母さんがこちらに嫁いで51年になるそうで当時は休みは月に1日だけだったそうな。
忙しかったんですね。

この食堂でお腹を満たした人はどれだけいるのだろう?
この地で60年以上・・・ 何万人? 何十万人? 想像もつかないな。

お二人の長い長い歴史を想いながら、静かな店内に客一人でじっと座ってると・・・ 
勝手にしんみりきちゃいます。



何かいただこう!

洋食・丼物・麺類 



中華ソバ 420円



カツライス 580円



オムライス 500円


一口一口噛みしめて味わいながら
老舗の味を一人静かに堪能いたしました

明日からはお盆休みらしく、もう営業される日は何日もないです。 もう訪店できないかな。。。


とにかく長い間おつかれさまでございました。

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