夫が出勤だったこともあり、子供たちは遊びにも出かけず、家にいた。
三歳の次女は、朝、起きるなり、盆棚の前に座り、手を合わせようとしていたので、お線香を一緒にあげた。仏様の前ではそうするものだと、自然と身についたらしい。
それからは、丸型のビニールプールを祖父に膨らませてもらって、自分で水着に着替え、一人で水浴びをしていた。
家のビニールプールは、いつもなら、大人が大の字で寝転がれるサイズの大きなものに、二人で入って遊ぶのだが、今年は水不足なので、私の妹の子供たちが来た時だけ、四人で入って遊び、後は禁止してある。
長女は、次女の小さなプールに、足だけ入れさせてもらって涼んでいたが、すぐに飽きて、ゲームを始めてしまった。
午後からもゲームばかりして、一向に宿題に取り掛かる気配がないので、説得して、絵をやらせた。
小さな面積を染めるところでも、大量に絵の具を出して染めているので、もったいないなあと思いつつも、黙って見ていた。
下手に口出ししてしまって、機嫌を損ねるとやめてしまうので、ちょっとほめるていどで勝手にやらせていた。すると、集中したのか、夜になって、夫が帰って来るまで続けていた。結局、半分しか出来なかったのだが、明日には終わりそうである。明日もやってくれれば、であるが(笑)
次女も、姉の真似がしたくて、同じサイズの画用紙をもらって、姉の絵の具で、べたべたと塗りたくっていた。
明日は、お盆の最終日。今度は、仏様を送って行く墓参りだ。
今年も無事にお盆が過ぎようとしている。
私の手術が、お盆と重ならなかったので、本当に良かったと思っている。夫の実家や親戚でも、義兄にだけは話しているが、他の人たちは、よもや7月末の法事と、新盆の短い間に、私が入院、手術までしてしまっているとは、気付いていないようである。
傷口は痛むが、手術していくらも経っていない時から動けたので、知らない人には気付かれないようだ。現代の医療はすごいなと、つくづく思う。
これからも、わざわざ伝えるつもりはないのだが、どうしても気付かれたり、教えなければならない場面が来たら、話さなければならないだろうと思っている。
心配をかけるので、そういう時は来ないでもらいたいものだ。