弓道の大会で、他校の横暴に憤慨し、やっと奮起したかに見えた次女でしたが、もう一つ抱えていた問題にぶつかり、意気消沈してしまっています。
問題と言うのは、夏休み前に遡ります。
クラスで、秋の文化祭に向けて、合唱コンクールの話し合いが行われました。
発表の曲が決まり、いざピアノの伴奏者を決めようとなった時に、誰も嫌がって手を上げなかったらしいのです。
ピアノを習っている子も何人かはいたようなのですが、誰もやりたくはなかったようで、行き詰ったクラスメートは、なぜか、次女はどうなのだ?という雰囲気になったそうなのです。
そして、次女、何を思ったか、手を挙げてしまったそうなんです(笑)
帰宅してから次女は、みんなのために何とかしたかったと話したのですが、私は腰を抜かすほど(笑)驚きました。
だって、次女はピアノを習ったことなど無かったのです。
私もピアノは弾けませんから、教えることも出来ません。
無謀な事この上ありません。
でも、その時の次女は、頑張れば出来るような気がしていたようです。
担任の先生からも、他の学校で、ピアノを弾いたことのない子が、クラスメイトの応援を受けて頑張り、1曲弾けるようになったと言う話で応援されて、ものすごくその気になってしまっていたんです。
「おれはやるぞ!きっと出来る!頑張るぞ!」
って、自分を鼓舞していました。
次女は自分のことを「おれ」って呼ぶんです(笑)
いや、そんなことより、ピアノが弾けないからこそ、次女は、曲の難しさが判っていなかったんですね。
次の日から次女は、部活のほかに、休み時間を使って、音楽の先生か、弓道部顧問で1年生主任のA先生にピアノを習い始めました。
自宅にも長女の電子ピアノがありますから、それを借りておさらいをする毎日。
そして、だいぶ頑張ったのですが、とうとう自分の技量ではまるで太刀打ちできないことに気付いてしまったのです。
挫折してしまったんですね。
やれるだけ頑張ってみたら?と言っても、どうにもならず投げ出してしまい、夏休みが終わった後も、音楽の授業がある日はずっと休んでいます。
担任の先生も、学年主任のA先生も、そのことは私よりも判っていたので、みんなには次女が頑張ったけれど力が及ばなかったことを説明してくれており、伴奏はCDでやろうと言ってくれています。
みんなもそれで割り切って練習しているようなのですが、次女は気まずいのか、何か他にもあるのか、音楽のある日は登校しようとしないのです。
当然、部活も途切れてしまうので、せっかく矢が当たるようになっても、休み明けは当たりません。
先輩にも迷惑をかけていると思います。
合唱コンクールのある秋の文化祭はもうすぐです。
「〇〇祭は出るの?」
って、ずばり訊いてみても、
「どうしようかな」
なんて、のらりくらりで・・・
このピアノの伴奏を乗り越えたら、何かが変わるような気がするんだ、などと言っていた次女ですが、出来なかったという現実を受け入れて、クラスメイトに説明する困難を乗り越えないと、何も変わらなくなってしまうと思うんです。
その勇気が、今は無いようです。
それでいいのかなあ・・・
文化祭に参加せず終わって、何もなかったように登校するのって、ちょっとダメですよねえ。
逃げ癖がついてしまいます。
かといって、どう話せば、次女が前向きになるのか、この状況ばかりはさっぱり分からないのです。