ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

意思と遺志(2)

2010-09-24 | 考えたこと
どうやら 当地が遅かっただけのようだ。

健康保険証の話。



仕事を辞めて 当地に来てからずっと、
保険は国保。

亭主は 卒業してからずっと国保だ。



先日 ようやく 
新しい カード型の国民健康保険証が届いて
それに
「臓器提供に関する意思を表示する」カードが付いてきた。







手のひらに載るサイズだったセローム。こんなのがもう一鉢ある。
おまけに、モンステラも巨大化している。人の居場所が狭くなっている!






ダイニング・テーブルで
亭主が自分のに記入し始めた。

臓器提供する。

署名。



ああ、そうなの?

それに対しては、文句をつけるつもりはないわ。

嬉しいわ。

でも ちょっと・・・、ね。

ニョウボに相談はしないのね。

私、目の前にいるのよ。



向かい側に座って、
亭主のカードに 私が<家族>として署名する。






仕方がないので、切り葉に。 意外と長持ち。
庭から5本ほど切ってきたカラーと生けると トロピカルな雰囲気に。
7月半ばの撮影。







私も自分のカードに署名を始める。

提供。

どれも、全部。



「お前は提供しない方がいいかもしれないなあ。」

「なんで?」

「なんでも。」

「それじゃあ、納得できないわ。なんでよ。」

「いろいろ、面倒じゃないか。」






ああ、そうね。

きっと 
提供を承諾した遺族の方々も
面倒な説明を聞いて いろいろな書類に署名なさったのに違いない。





でも、だからって、何? その言い方!

私の意向は 無視なのね?(怒)



それでも 
亭主にも 家族の署名欄に署名してもらって
この件は オシマイ。

また一年後 新しい保険証が送られて来た時に
同じようなやりとりを するんだろうな。

すでに「個人情報保護シール」が貼られてしまって
見てもわからなくなっている、「臓器提供に関する意思表示」。



亭主が手前勝手な事だけは よく見えている。