ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

大倉集古館

2013-02-06 | なんでもないこと
さあ、今日は 国立新美術館で リヒテンシュタインだ!

と 出かけたその日、

亭主とふたり、電車の中で 時計とにらめっこ。

行ける? 行けない? 行ける? 大丈夫?

リヒテンシュタインに間に合わないようなら、
途中で出てくればいいから!

行く? 行く? 行こう!

と出かけたのは、大倉集古館。



『日印国交樹立60周年
 インドへの道 ――美術が繋いだ日本と印度――』
というのをやっていたのだ。

















うまく全体像がわかるような撮り方をしていない(汗)。






大倉集古館には、行った事がなかった。

亭主もないと言う。

なんで来なかったかな? と不思議だが、
ともかく、初めてだった。

不思議と言えば、不思議な建物だった。

中国風? 韓国風? なにこれ?な建物。
















私がちょっと好きな、インドの神々がおわしまして、
我々から 見られている。

そして 我々を 眺めている。

その神々も 大小あって
それはそれは小さな、
本当の庶民が 家庭で代々守ってきたような
何気ない造りのものが 並べられていたりする。

なんでも、社員がインドに駐在している時に蒐集したとか。

ご苦労なさった事と思うが、うらやましいとも思う。













インドとの国交が樹立して60年だったとは 知らなかった。

大倉集古館そのものも、
大正6(1917)年に設立され、
創立95周年を迎えたのだそうだ。

「大倉集古館の名品」というカタログによれば、
私立美術館としては 日本で最初の館であるという。








大倉喜八郎氏か? それとも、子の喜七郎か?






カタログにある「大倉集古館 ― “歴史”としてのコレクション」
という一文(佐藤道信氏)によれば、

財閥系のコレクションは、
「文化財を 破壊と海外流出から守る」という、
政府や国家び視点と 目的を共有している。

「個人コレクションである以上、 

 それは義務ではなかったが、

 そもそも 財閥と近代国家の発展が 
 
 表裏一体の関係にあったことからすれば、

 むしろ それは 自然なことだったかもしれない。」



なるほど。

カタログに載っている収蔵品は むしろ 国内の名品が多く、

「よくぞ残してくださいました!」

と感謝したい気持ちになる。



残念に思うのは、
これでも 関東大震災で 大半を失ってしまったという事だ。






皆さんも 機会があったら ぜひ 訪れてみていただきたい。

広すぎないので、疲れすぎずに見て歩けるので(苦笑)。

ホテルオークラの すぐ傍にある。



現在、館蔵品展「画の東西~近世近代絵画による美の競演・西から東から~」
というのを開催中。

東京都港区虎ノ門 2-10-3
ホテルオークラ東京 本館正面玄関前