教祖さまには 手足のシビレがある。
仕事上で 少しそれを気にしていた。
いやいや、ちゃんと、仕事になってますよ、と
皆が言ってくれるんだけど、
不安に思ってらしゃったようだ。
ある日 私は 新聞紙上で見た シビレに対処する漢方薬の話をしてみた。
あんまり、彼女が「シビレ」って言うもんだから。
いや、おっしゃるものだから。
そう、私には 教祖様の言う「シビレ」が どんなものなのか、
わからないのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/d0/26e0b521edab4d4ea352569e47118dd2.jpg)
すると 教祖様は
「今度病院へ行ったら、先生に話してみるわ。」
と のたまった。
なんでも、不安定な場所に足をついたのに
不安定である事に 気が付かないままに体重を移動し、
そのせいで転んで 膝に怪我をなさったそうなのだ。
危ないではないか、シビレ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/07/fb76477215bf97b9d44687f6bc02db49.jpg)
次に会った時に 教祖様がお聞きになってみると、主治医は
「ああ、あれ?
あれ、効かないのよね~。
代わりの薬を出しておくわ。」
とおっしゃったそうな。
効かないのか? 漢方!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/08/6ee0d64c7c9711083dd4c66b944451e8.jpg)
で、少しは効くはずのお薬が出ているらしいのだが、
それほど効いている様子もない。
教祖様の手の爪は そろそろ 黒く変色し始めている。
若くはないけれど、手の爪が黒いっていうのは、哀しい。
指先というのは、人の視線が注がれる場所だ。
自分の視線だって つい そこにゆく。
生死を分けるとかじゃないけど、小さな事かもしれないけど、
それは とても 哀しみが胸に降り積もる事柄だと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/24/4385dfba0f0e29716b2447407fe5ebb5.jpg)
教祖様は 今ではもう 片足10分ずつムギュムギュ、なんて事は
真面目には やってらっしゃらないみたいで、
もっと短いようだ。
だが 「やる」と「やらない」との違いは大きくて、
「やる」と しばし しびれをお忘れになっていられるのだそうだ。
「忘れていられる」だけ、というのも 哀しい。
けれど、忘れる時間もない、というのも 哀しいかと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/91/d6a05d110482cf6dba668731177d53f7.jpg)
仕事上で 少しそれを気にしていた。
いやいや、ちゃんと、仕事になってますよ、と
皆が言ってくれるんだけど、
不安に思ってらしゃったようだ。
ある日 私は 新聞紙上で見た シビレに対処する漢方薬の話をしてみた。
あんまり、彼女が「シビレ」って言うもんだから。
いや、おっしゃるものだから。
そう、私には 教祖様の言う「シビレ」が どんなものなのか、
わからないのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ab/bd06c28ee4ac8752e46a7ab3e482bb13.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/d0/26e0b521edab4d4ea352569e47118dd2.jpg)
すると 教祖様は
「今度病院へ行ったら、先生に話してみるわ。」
と のたまった。
なんでも、不安定な場所に足をついたのに
不安定である事に 気が付かないままに体重を移動し、
そのせいで転んで 膝に怪我をなさったそうなのだ。
危ないではないか、シビレ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/07/fb76477215bf97b9d44687f6bc02db49.jpg)
次に会った時に 教祖様がお聞きになってみると、主治医は
「ああ、あれ?
あれ、効かないのよね~。
代わりの薬を出しておくわ。」
とおっしゃったそうな。
効かないのか? 漢方!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/08/6ee0d64c7c9711083dd4c66b944451e8.jpg)
で、少しは効くはずのお薬が出ているらしいのだが、
それほど効いている様子もない。
教祖様の手の爪は そろそろ 黒く変色し始めている。
若くはないけれど、手の爪が黒いっていうのは、哀しい。
指先というのは、人の視線が注がれる場所だ。
自分の視線だって つい そこにゆく。
生死を分けるとかじゃないけど、小さな事かもしれないけど、
それは とても 哀しみが胸に降り積もる事柄だと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/24/4385dfba0f0e29716b2447407fe5ebb5.jpg)
教祖様は 今ではもう 片足10分ずつムギュムギュ、なんて事は
真面目には やってらっしゃらないみたいで、
もっと短いようだ。
だが 「やる」と「やらない」との違いは大きくて、
「やる」と しばし しびれをお忘れになっていられるのだそうだ。
「忘れていられる」だけ、というのも 哀しい。
けれど、忘れる時間もない、というのも 哀しいかと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/91/d6a05d110482cf6dba668731177d53f7.jpg)