3月22日(金)19時半 両国橋渡る。
清澄通りを歩き、森下町まで来た。
居酒屋 魚三を覗くと待ち人が二人だけ。
5分程 待って中に入れた。
コの字型カウンターにオジサン達が、ぎっしり詰まっている。
愛想のないオバサンに瓶ビール一本
マグロ中落ち、鯛とブリの刺身
湯豆腐、大根煮、常温日本酒2本注文。
安くて、ボリューム有って、旨い
いつも行列。
20時半 勘定2100円の精算をオバサンにしている時
息子がトイレの為、席を立った。
息子の左隣にヤンキー風の若い男女が飲んでいた。
息子の丸椅子が空いたのでその隣にいたヤンキーな女性が
突然、顔を私に向け話しかけてきた。
「今、立たれた人は息子さんですか」
「えっ!どうして分かるの」
「鼻がそっくりなの」
私は一瞬沈黙した。
横列なので顔は見えないはず。
ずっと前の事だが
息子が台湾留学、その後台湾にある日系メーカーに勤めることになり
台北三越でスーツを新調した。
その時、台湾人女店員が数人私たちを見て
「あんた達 二人は鼻がそっくりだ」と笑われた。
見た目は姿格好、身長も大いに違う。
年齢重ねて、ずっと酒飲み、煙草吸い
叩かれ、踏んづけられ、騙されて
人生に疲れ、それらが現れて、心身崩れてゆく。
往時の面影など微塵もないのだ。
只、鼻の輪郭だけは、太りも痩せもせず
成人の頃と変わらない。
私も日本人の割には、高目の鼻で小学生の頃
からかわれた。
息子も生まれた時、母親の胎内から出るのに引っかかったのではないかと
思う程高かった。
生まれたばかりの赤ちゃんを見た近所のオバサン達は
一瞬 息を止め「あら!高いのね」と驚いた。
芥川龍之介の小説 鼻 の禅智内供(ぜんちないぐ)の鼻
ではないけれど
私も息子も高いので人知れず悩んだ。
大人になった今でこそ、変ではないと思うが
子供の頃は嫌だったが、顔の正面にあるので
隠しようがなかった。
禅智内供の気持ちが分かった。
トイレから戻って来た息子を見て
ヤンキーアベックは笑いを堪えて下向いた。
弊社の女性は言う。
通常 誰が見ても社長の息子とは思えない。
かろうじて横顔のシルエットで鼻骨が同じだと認識する。
私に似て欲しくない。
息子も老いて親父のような体型になることを心配している。
私は反面教師でありたい。
歩んだ道のりが悲惨だった。
愚図でお人好し、そのくせ粋がり
喧嘩もしたが、騙されてばかり
善意の行為が悪意とされ、
上司の不正を追及したが、辞めさせられそうになり
組合役員すれば、思想的問題、破壊者のレッテルを貼られ
追い出される。
独立してからは
何度も詐欺的行為に遭い、一千万以上の損失。
善意で助けた人には逆に訴訟まで起こされる。
夜逃げして来た九段スズキ本店長野夫婦には
惜しみないバックアップしたが
立ち直ると手の平返して葉山の突端の中古マンションに逃亡。
その二人に虐められたのが息子だった。
「お前の親父が生きている間は使うが
死んだら後は知らねー」
まだ生きている私を名指しして嫌がらせと陰湿な歪んだ性根。
私のようにお人好しであってほしくはない。
善意の 人を泣かせて銭儲け!
裏切り金儲け!
人の悲しみの上に自分達の幸せを築く!
そんな人間にはなって欲しくない。
本日の歩数計
15.238歩
11.03Km
2時間15分
970Kcal
134g脂肪燃焼
異常!