4月1日(土)12時より告別式
喪服は前夜確認した。
ズボンのベルトはアジャスト式なので腹が膨らんでもOK。
午後から低気圧接近で大荒れとなる。
葬儀参列者は30人程。
92歳老衰死の義母は天寿をまっとうした。
参列者は親族のみ、関係者は皆先に天国に召された。
よほどの著名人でない限り参列者が少ないのはそれだけ長生きしたのだ。
18時に始まった通夜の読経は退屈だった。
曹洞宗の寺
先代住職が数年前亡くなり、息子が住職になった。
先代住職もお経を唱えて後、説教を長々とするのだが
参列者はいつも苛苛と終わるのを待っていた。
先代住職は仏教系大学の教授も兼ねていたので
割合話はうまかった。
息子住職は50代前半であろうか
説教をするのだが長饒舌で会話にメリハリがなく
途中でつっかえる。
話は中学生に道徳教育を講義する
薄っぺらな内容。
一言で言えば下手くそ。
参列者は70代から80代の高齢者で人生の
艱難辛苦を乗り越えてきた方々の面前で
心に深見のない説教に、こちらが聞いていて恥ずかしくなる。
説教から解放された後、息子が言った。
「道元が遣唐使として中国で学び
曹洞宗を開祖したと説教したが
あれは間違いだ」。
「遣唐使は800年代に終わった」。
「道元が渡ったのは1200年代で宋の時代だった」。
「道元は宋で学ぶ事がなく失意で帰国した」。
この坊さんお経を唱えていたが内容は恐らく
分かっていないのだろう。
門前の小僧習わぬ経を読む のごとし。
途中で自分の息子の自慢話をしだした
優秀進学校に入学したと言った。
説教とは関係ない。
ちなみ、私の息子も同じ系列の出身だが。
坊さんに実体験もなく深い修業もしていないことを
見透かされてしまった。
やれやれ今後も49日等でお付き合いせねばならない。
そう言えば説教の冒頭で鎌倉に多い宗派を非難していたが
私の亡父は鎌倉の寺に眠り宗派は違う。
ネットで調べた。
894年 遣唐使中止
1.223年 道元宋に渡る。