馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

 心に響かぬ説教。

2013-04-07 23:17:05 | 日記

4月1日(土)12時より告別式

喪服は前夜確認した。

ズボンのベルトはアジャスト式なので腹が膨らんでもOK。

午後から低気圧接近で大荒れとなる。

葬儀参列者は30人程。

92歳老衰死の義母は天寿をまっとうした。

参列者は親族のみ、関係者は皆先に天国に召された。

よほどの著名人でない限り参列者が少ないのはそれだけ長生きしたのだ。

   

18時に始まった通夜の読経は退屈だった。

曹洞宗の寺

先代住職が数年前亡くなり、息子が住職になった。

先代住職もお経を唱えて後、説教を長々とするのだが

参列者はいつも苛苛と終わるのを待っていた。

先代住職は仏教系大学の教授も兼ねていたので

割合話はうまかった。

息子住職は50代前半であろうか

説教をするのだが長饒舌で会話にメリハリがなく

途中でつっかえる。

話は中学生に道徳教育を講義する

薄っぺらな内容。

一言で言えば下手くそ。

 

参列者は70代から80代の高齢者で人生の

艱難辛苦を乗り越えてきた方々の面前で

心に深見のない説教に、こちらが聞いていて恥ずかしくなる。

 

説教から解放された後、息子が言った。

「道元が遣唐使として中国で学び

曹洞宗を開祖したと説教したが

あれは間違いだ」。

「遣唐使は800年代に終わった」。

「道元が渡ったのは1200年代で宋の時代だった」。

「道元は宋で学ぶ事がなく失意で帰国した」。

この坊さんお経を唱えていたが内容は恐らく

分かっていないのだろう。

門前の小僧習わぬ経を読む のごとし。

途中で自分の息子の自慢話をしだした

優秀進学校に入学したと言った。

説教とは関係ない。

ちなみ、私の息子も同じ系列の出身だが。

坊さんに実体験もなく深い修業もしていないことを

見透かされてしまった。

やれやれ今後も49日等でお付き合いせねばならない。

そう言えば説教の冒頭で鎌倉に多い宗派を非難していたが

私の亡父は鎌倉の寺に眠り宗派は違う。

ネットで調べた。

894年 遣唐使中止

1.223年 道元宋に渡る。


通夜の装い。

2013-04-07 17:32:28 | 日記

4月5日(金)

15時半 柳橋事務所で喪服に着替える。

朝 自宅を出ると時、妻から、白ワイシャツ、黒ネクタイ

喪服をケース袋に入った状態で貰った。

 

しかし、ズボンを取り出した、嫌な予感がする。

ズボンを右足から入れた、それからゆっくりと左足を入れた。

ここまでは順調なズボン装着手順だった。

両手で一気に引き上げた。

うん?引っかかる、見下ろす途中でズボンが停車してる。

それでも強引に引き上げて腰まで持ってきた。

ズボンのファスナーが左右に広がり閉じることが出来ない。

お腹の空気を抜いて、腹へこましてファスナーを引き上げる。

1cmも縮小しないズボン、胴回りが10センチ程左右ファスナーが開いたままだ。

上着を着てみた。

着ることは出来たがボタンを留められない。

強引に一番下のボタンを留めた。

すると上着の背中が左右に引っ張られ

背中がセンターから裂けそうだ。

弊社の女性も真剣に背中を見る。

 

時計を見る、16時だ。

妻の携帯電話に架ける。

「乗車中、斎場に向かっている」

「万事休す」

白ワイシャツ、ズボン下のまま呆然と佇む。

 

事務所にあるユニクロの黒の綿パンを見た。

作業用に置いてあるのだ。

弊社女性が急いで汚れを拭き取り

皺を伸ばす。

17時斎場に着いた。

妻 娘、息子が一斉に私を見た。

多少安堵の目だ。

    

通夜なのでパンパンの黒上着、ツンツルテンの綿パンでも

目だ立たない。

妻が朝 古い10年以上前の喪服を間違えて出したのだ。

確認もせず事務所まで持って行ったのだ。

 

92歳の通夜なので参列者も身内で少ない。

ほっとした。

 

又」やってしまったドジ間抜け!

この世にいる限りずっと起こりそうだ。

 

以前 居酒屋 あんこうの店主に聞いた話を思い出した。

 

去年閉鎖したホテルの出来事。

有名企業が建てたホテルで昭和60年3月にオープンした。

こけら落としとして

最初の結婚式が地元の有力者を招いて挙行。

開宴の正午近くになっても仲人さんが現れない。

自宅に電話すると仲人が電話に出た。

結婚式の開催日を勘違いしたのだ。

今から出ても 横浜の自宅から千葉県まで

間に合わない。

ホテルの社長は冷静だった。

自分が仲人さんに成り済まし

仲居さんを奥様に仕立てあげて

無事大役を果たしたのだ。