4月24日(水)22時半頃、お袋の見舞い後、自宅近くの居酒屋に入った。
常連客がカウンターにいた。
店主、常連客3人に「やぁ!どうも」と挨拶。
入り口近くのカウンターに座りチューハイを頼む。
店主から「遅い時間ですね」
「お袋の見舞いに」
「金持ちが行く介護病院ね」!
そんな挨拶する。
店主は若い頃、渋谷の鮨屋で修行をしていて
お袋が入院している病院に出前に行っていた。
当時は変わった病院で治療する人がいないので、不思議だなと思っていた。
出前はいつも特上鮨だったらしい。
暫くすると又常連客が入ってきた。
私は席を譲った。その常連客の定位置なのだ。
新参者は奥の末席に移動する。
そして、素早くスマホで常連客の写真を撮った。
入り口近くが70歳代前半の方、次が60代後半の方
手前が50代後半の方、もう一人60代前半の方がいるのだが
用足しで席を立った。
この地域で自治会等の役員をされて互いに顔見知りである。
皆、第二の人生となる仕事をしながら
地元の安全と平穏な暮らしの為
ボランティアで活動されている。
しかしながら、各々の立場の違いが写真に現れている。
座る席と隣に座る人との間合いが微妙な人間関係見えてくる。
地域活動への考え方、思い、主張、行動が異なるのは当然。
相性が合う、合わないがあり、そのことが
席の場所と間合いが長方形のカウンターで
50センチ間隔で相関関係が測られる。
会話は隣同士では弾まない。
透明な幕で仕切られ
互いにそっぽを向き、黙々と酒を飲む。
厨房の店主との会話になり、店主は
各人の話の相手になりながら、調理して
三人三様の主張に頷き、回答しなければならない。
ある時は指揮者になり、場合によっては調停委員にもなる。
店主も含めてみんな白髪、胡麻塩頭である。
漁港近くの居酒屋で毎夜繰り広げる居酒屋談議。
私は常連客とは住む地域が異なるので
みんなとは等距離外交で会話をする。
少し安心?
私ももっぱら聞き役だ。
女房達は夫源病(ふげんびょう)に悩まされている。
居酒屋にいてくれる亭主は大助かりのはずだ。
居酒屋の店主に義援金を女房は供出すべきだ。
店主は益々頭髪が薄くなる。
愚者は語り、賢者は聞く。
私の傑作の写真だと自負している。