6月4日(月)
午後4時に、癌発症したオジサンたちが中野の店に集合するため
桜上水事務所を午後3時に出る。
事務所はマンションの6階。
エレヴェーターに乗る時、後から隣の住人が会釈して乗った。
「今日は暑いですね」と挨拶を交わした。
「尿漏れパンツを履いているので蒸れます」と私は言った。
「同乗の紳士が、前立腺癌ですか」と尋ねた。
「そうです」
「実は私も前立腺癌で去年手術したのです」
会話しながら駅に向かった。
老紳士の装いは、キャメル色のジャケット
ジーンズ
シューズはキャメル色の革。
帽子を被り、薄いブルーの眼鏡をかけ
小柄で細身だ。
電車が来て、シルバーシート二人座り
前立腺癌の会話をする。
紳士は言った。
地方に出かける時は、予備の尿漏れパンツを多数持って行きます。
私は心中
「役者さんは大変だな」
「周囲の方々には事情を説明しています」
「陛下も大変でしょう」
老紳士は笹塚駅で特急に乗り換えた。
昭和の時代劇大スターだ。
元歌舞伎役者で、青年時代は、国民的大歌手、女優の相手役として数多く共演。
日本舞踊の流派の宗家でもある。
マンション6階は住居ではなく、役者の衣裳部屋である。
16時 中野ブロードウェイの小路にある店に着いた。
集まったのは私を含めて4人。
80歳の肺癌
76歳の胃癌
70歳の膀胱癌
76歳は勤めていた会社の先輩。
胃癌で2回手術して、いっとき死ぬかと思ったと言う。
本日は、午後PSA検査をしたが数値が高かった。
数値を聴いて
「前立腺癌間違いない」
来週 MRI検査だそうだ。
膀胱癌の方は、昨年末 放尿をしたら
真っ赤な血が流れて慌てた。
病院で診察した。
膀胱癌と診断された。
それでも、憂いの気持ちを皆元気に少々の酒とカラオケで楽しんだ。
21時半 お開き。
23時半 帰宅。
入浴してバタリとベッドへ。
酔いと良いた疲れでした。
年年歳歳花相似たり
歳歳年年人同じからず。