デザイナー女性が、自宅ベランダで育てた
アマリリスの写真を見せてくれた。
大きな赤い花弁。
すっかり忘れていたが、10年以上前
日本橋に事務所があった頃、ヤマト運輸から
付き合いで買った。
当初、2年目までは6月になると、真っ赤なに花弁が開いた。
北向きの事務所だったのもあるが
何ら手入れもせずほったらかし。
花開かず、ベランダで水遣りもせず、鉢は寝転び
土もベランダ床に出てしまって球根は朽ちているようだった。
デザイナー女性は、自宅に持ち帰り
お母さんが慈しむように介護したのだ。
水も土壌もなくそれでもじっと耐えていたのだ。
調べると、100年経過しても、球根は生まれ変わり
花を咲かせる。
我慢我慢の生命力。
私も酷い目に遭ってきたが
我慢に耐えたが、ちっとも花開かない。
それでも、悪いことしないので
世俗の片隅で生きてられるだけで良いのだろう。