馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

梅雨空の墓参り。

2018-06-24 21:06:18 | 日記

6月24日(日)

ベランダ側5畳半のベッドで、雨音がする。

カーテンは閉めていない。

午前4時、ショッピングセンターの灯りが

赤く点滅するだけ、車も通らない。

 

再び 午前 9時目覚めて外を見る。

やはり、雨がベランダに吹き付けていた。

 

妻に言った。「今日 あいつの墓参りに行く」

 

午前中に止むなら歩く。

しかし、11時過ぎても雨止まず。

妻が言った。

「歩いて行くの」?

電車で行くことにした。

 

去年は、癌発症して放射線治療したので

墓参りはしなかった。

 

毎年 徒歩にて木下街道を往復36キロ歩いて墓参。

  

墓参には、ジョギングシューズを履くのだが

今日は革靴にした。

下駄箱で眠り続ける革靴を履く。

この靴が後で困ったことになる。

11時半自宅を出る。

京成電鉄船橋競馬場駅から津田沼駅で新京成に乗り換え。

気が付いた?

新京成電鉄は、単線だった。

 

12時半初富駅着。

雨は止み、青空と薄雲の合間から、雨ではなく熱射が降り注ぐ。

 

駅前 イトーヨーカドーで缶ビール 紙パック日本酒、ツマミを買う。

途端に汗が顔面に噴き出す。

ズボンポケットにハンカチを探りだすがない。

忘れたのだ。

上着を脱ぎ、ワイシャツの袖で汗を拭う。

やれやれ!

墓地に向かって歩き出すと、足元が、カタカタ音がする。

 

右足側靴底だ。

靴底の貼り付け前半分が切れて剥がれている。

2年ほど 下駄箱でお休み頂いていたので

劣化してしまった。

剥がれ落ちないように静かに引き摺りながら歩く。

左足は幼い時に滑り台から落ちて少し曲がっているうえに

山岳部時代、岩場から滑落。

左足にザイルが絡まり捻じ曲げて後遺症があり

加齢と伴に少しビッコになった。

よろよろと歩く。

これでは、昼間から、飲んだくれた爺さんのようだ。

共同墓地の斜面を下る。

初富共同墓地1

斜面の最下部にあいつの墓石がある。

 

朽ち果てた生花だが、まだ花弁は生きていた。

数日前に参った方がいるのだ。

 

墓石のてっぺんから、缶ビールを注ぐ。

白濁の泡が滴り落ちる。

煙草を吸う。

線香台に置く。

手を併せる。

蜂が墓石の周りに集まる。

人の匂いとアルコールの匂いに釣られて飛んできた。

紫煙をものともせず墓石に停まる。

墓地を棲家とする、蜂には、餌があり、煙には抵抗がないのだろうか。

久しぶりに煙草を吸った。

缶ビールと日本酒を飲み

足元がふらつく。

ぬかるんだ土で足裏に雨水が侵入。

大手飲食店チェーンの支配人であった同期は

酒豪でヘビースモーカー。

食道癌まっしぐらだった。

国立がんセンターで、癌を告げられて

柏の駅前で、ヤケクソになり、大ジョッキビール2杯と大酎ハイを2杯飲んだ。

帰りの電車で利根川の鉄橋で飛び込みたいと思った。

その後、遺漏を施し、酒も煙草もダメになった。

黄泉の国で吸いたいだろう。

 

大学同期 が逝って既に8年が過ぎた。

  

両親他界 

独身

 

親族はシングルマザーの妹だけ。

 

合気道部主将であった同期。

私達同期も数年後には、後を追う。

 

同期も旅立てば、墓参りはどうなるのだろうか?

 

考えるのは、よそう。

 

気持ちは納得しないが

「ごめん」と墓石に頭下げる。

初富共同墓地2

 

15分程で墓地を出る。

足引き摺りながら駅に向かう。

 

14時半 下車駅に降り立った。

ショッピングセンターの

蒙古タンメン 中本は行列だ。

自宅に着くと、妻は早い帰宅に驚いた。

 

朝 前立腺癌の薬を飲むのを忘れていた。

5畳半の部屋でカーテンを閉めて

寝入った。

 

今日は、どうも心身のリズムが噛み合わない。

 

やはり 低気圧の梅雨なのだ。