黄昏の有森裕子ロードを往く。

12月5日　（日）夕方、居酒屋で焼き鳥と酒　吞みて～
なんて思ったが　コロナだ。
思い出して、今年夏に神社下の
テイクアウト専門の焼き鳥の店がオープン
間口一間にも満たない店
若い女性が一人、マスク、頭にはタオルを被せ
立ち昇る焼き焦げる肉汁の匂いが間口から
外へ押し出される。
この焼け焦げが風に乗り
誘蛾灯の如く、オジサン達を引き付けるのだ。
消費税込み1本100円。
駅ビルで買う焼き鳥は上品な味付けで値段もはる。
呑み助爺にはもの足りないのだ。
まだ時間は早い。
そうだ、この道の先　小川を一回りして帰途買うことにした。
河口から2キロ程上流は桜並木の散策路。

海老川ロード有森ロード
日曜日の夕暮れ
ジョギングする青年　オジサン、
犬連れの老夫婦
様々な世代が、緑葉を落とした桜並木
小川沿いロードをすれ違う。
川に沿って寺が点在する何故か様々な病院もある。
周囲をこんもりした木々で囲まれた
ブルーの板を張り巡らされた瀟洒な2階建て
は表示がないが
心病んだ人々がいる館。
葬祭場の看板が立ち並ぶ。
その先、小高い丘の前に公立総合病院が
でんと看板を掲げる。
更に進むと、死者を劫火でお別れする場所。
甥の20歳自死、
同期の61歳独身食道癌死
遺骨を壺に入れた。
私は三途の川と密かに呼んでいる。
近くには、最近出番のなくなった
フナッシーが住んでいるらしい。
かなり前の事だが、台湾の取引先が
台北の事務所で商談したことがあり
素顔は小柄な中年親父であるという。


老齢の我が身も遠くない川沿い零場街道。
死ぬのに失敗はないが
死に方は選択でき

ない。
この道は、特別な道でもあると紹介しなければならない。
オリンピックで2度メタルを獲得した有森裕子さんが
孤独に練習したロード。

有森裕子 - Wikipedia

有森裕子 - Wikipedia

その足形が刻まれた記念碑がある。

ずっと前の事だが、割と混雑した電車内に
太陽を浴び過ぎたトレーニング着の女子が
数人に座席にいた。
健康な屈託ない笑と会話。
私の隣に立っている女性に話しかけている。
横顔を見ると有森裕子さん
優しい目で話かけに頷いている。
後輩が座り、有森さんは立っている。
黄昏の遊歩道は光が消え
外灯が灯り
冷たい風を受けながら寂しげな私は
焼き鳥の店に向かがった。


12月7日にクリニックで血液検査で
尿酸値、コレステロール値が高いと紙を見せられる。
その原因結果は後のブログで公開予定。

下記動画は2016年4月3日　花見酒

海老川花見

恋人よ／森 麻季