続きです。
偽造決算書類事件後。
恐ろしい事件が起きた。
2003年平成21年12月も末
年末で全ての企業活動が終わりを迎えようとしていた。
芝信用金庫との取引通帳も整理。
会社、私の個人、息子と娘 妻、
他取引名義の通帳。
娘の定期通帳を開く。
通帳に4万円とある。
呆然とする。
娘は大学入学後、奨学金を授与された。
父の苦闘を目の当たりしてのことだ。
しかし、芝信に毎月入金した。
娘の将来を考慮して使わなかった。
4年生の夏、預金を定期にした。
その他の通帳類も整理した。
現金引き出し表に直筆で金額を書いた。
担当多田政則が持ち帰った。
数日後、事務所に持参した。
調べもせず書類棚ケースに入れた。
その時は、通帳を確認しなかった。
年末、芝信用金庫日本橋支店に連絡。
多田政則は既に人事異動により練馬区江古田支店にいた。
日本橋支店の担当が多田政則に事実関係を問いただした。
「社長が使った、残りの端数を定期にした」
「社長が忙しく勘違いしている」
しつこく否定すると、暗に恐喝だという。
全く取り合わない。
年末から正月にかけて、思い巡らす日々が続く。
翌年平成4年1月8日 夕刻、取引先が新年の挨拶で来社。
居酒屋で飲食。
午後8時、デザイナー女性から電話が入る。
「多田さん来ました」
「今日は、お客様と接待だから無理だ」
「多田さんは待つと言ってます」
「やはり、あの野郎はやったなあ~」
危険を感じてデザイナー女性に帰りなさい告げる。
お客様と別れて事務所ビルに向かう。
下から4階事務所を見ると明かりが点いている。
直ぐに芝信用金庫日本橋支店向かう「扉に非常電話がある。
架けた。
留守電が紛失等を声がするだけ。
大学同期で剣道部出身の警視庁警視に電話する。
事態を話す。
そちらに向かうという。
今、小平にいるという。
2時間以上到着までかかる。
申し訳ないので断る。
警視が言った。
「事務所に戻らず、そのまま自宅に帰れ」
着の身着のままで、コートもない。
後ろポケットに財布と定期券のみ。
自宅に戻ると事務所の電話番号が表示
明け方まで数回鳴る。
電池切れになる。
多田は警戒して自分の携帯から架けない。
証拠が残るからだ。
朝8時半 芝信用金庫日本橋支店に自宅電話で架ける。
芝信用金庫江古田支店の電話番号を聞き出す。
江古田支店に、多田の所在を尋ねる。
既にバイクで営業に出たという。
直ぐに自宅を飛び出し日本橋事務所に向かう。
9時半、事務所は鍵はかかっていない。
静かに入。
机にメモ書きが置いてある。
見つめる。
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そのメモを持って芝信用金庫日本橋支店に向かう。
支店長に会いたいと告げる。
只今会議中の返事。
メモを支店長に見せろと大声で言う。
2階の支店長室に入る。
川原支店長と佐藤副支店長がいた。
支店長は、真っ青な顔で強張る。
副支店長がメモを見続ける。
すると、私の携帯電話に多田政則表示が鳴る。
支店長が部屋から出る。
副支店長と一緒に私の事務所に向かう。
部屋で待機していると、副支店長佐藤の電話が鳴る。
多田が銀座通りにバイクでいるの発見の知らせ。
多田が気づいて、バイクで逆走する。
職員が各道を見回る。
多田は事務所ビル、非常階段を駆け上がる。
職員が追いかける。
事務所扉が開く。
副支店長が立ち塞がる。
職員が背後で止める。
今日はギフトショー出店の会議があり、
新橋から、デザイナー女性とゆりかもめの乗車。
車中で電話が鳴る。
多田からだ。
続く
メリークリスマス!
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