五月の仕事

こんにちは。
一気に暑くなりました。
場所によると、いきなりの雷雨もあるようですが、此処は今のところ晴天続きです。
ただし、黄砂なのかはたまたPM2.5なのか、かなり霞んでおり、車などはうっすら汚れた感じですね。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

と、そんな日ですが、今日から五月です。
最近は、徐々に暖かくなるというよりも、ある日突然暑い！と感じるようで身体がついていかないみたいです。
そのくせ朝晩は冷え込んだりするし、だんだん気象も以前とは違ってきておりますね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

この五月ですが、正五九（しょうごく）の御祓いと称し、うちではこの月に神棚を祀って（まつって）おられるお宅へ出向いて
御祓い（おはらい）をさせて頂いております。
一年の間で、正月に当たる一月、また秋の季節の変わり目ということで九月にもそれぞれに参らせて頂き、同様に御祓いを
させて頂いております。
（この中で正月は、一年の初めに当たるということになります。）
五月は、木の芽時ということもあり、体調を崩しやすい方もおられる故、神主が参って、正月からこちら四ヶ月の間に
神棚に溜まった罪・穢れを祝詞を奏上致すことで取り除き、替わりに幸せを幸せを置いてくるとされておるようです。

最初、主人について自分も回らせて頂いておりましたが、その頃は自分自身が祝詞を奏上いたすわけでもなく、いわば運転手
代わりについていったようなものですので、さほど疲れは感じませんでした。
むしろ、（今思うと非常に失礼ですが）こんな簡単なことでいいんかいな、とすら感じていました。
そのうちに主人が病がちとなり、だんだんと自分もその神主としての仕事も肩代わりすることも増えてきておりました。
ですが、主人が倒れ、自分が一人でこの仕事に携わらせて頂くようになってくると、これが全く違いました。
先ほど、神棚の罪・穢れを取り除くと書きましたが、まさにそのような感じで、一軒のお宅が終わるとそれまで
感じたことのないような疲れを自分の両肩にずっしりと感じてくるようになりました。

それまでも身体のメンテナンスとしてよく鍼灸、いわば鍼の先生にお世話になっておりましたが、つい二、三日前に掛かった時には
なんともなかった状態が、今日はどうしてそこまで凝っているのか、と訝しがられるほど酷く固まっていたりしました。

どんな仕事も同じだと思いますが、見るとするとでは大違いで、自分が神主としての衣装を身に纏い、人間と神様との仲取り持ちとしての
役割を果たす時には、それ相応の覚悟はもとより、かなりの体力気力も要るものなのだなと改めて認識させて頂いた思いでした。

最近は、随分とそれこそ図々しくもなり（いけませんが；）、ある程度の経験もさせて頂けておることで、疲れも以前ほどには
感じられなくなりましたが、やはり処に寄れば、ズシリと重いものも背負って帰らせて頂くこともあるようです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

しかし、そうして皆様のお宅へ参らせて頂き、御祓いをさせて頂くことで、「してもらうと、なんだかやっぱりすっきりしたようだ」
とのお言葉を頂戴致すと、それだけで嬉しく、参らせて頂けてよかったな、と嬉しくなります。

これも先ほど書いたように、どんな仕事でもそうですが、自分のさせて頂くことにより喜んでいただけるのが何よりの励みでもあり
嬉しいことでもあります。

そんな五月の御祓い、これから始まります。
四ヶ月ぶり、すぐではありますけれど、また皆様にお会いさせて頂けるのを楽しみに参らせて頂こうと思います。


今日は、至極真面目に自分の仕事について、簡単にですが書かせて頂きました。
これから、少しずつ仕事のこともお伝えしていければ、と考えております。
宜しくお願い致します。