Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

回転するんだ!

2011-06-14 18:56:34 | 楽器、PC
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音楽を再生するにも録音するにもテープやディスクを回転させる必要がなくなってきた昨今、唯一回転してイイのは…お寿司と…


そうです!スピーカーです!
それが回るお寿司スピーカー…レスリースピーカーなのです


現在でも最新型のレスリーをハモンド・スズキが製作し続けているのですが、これはそこから販売されたレスリー2101Pというモデルです。
ビンテージ122や147、現行の122XBはもとより、割と小柄な3300でさえなかなか気軽には持ち運べませんが(オルガンと一緒には車に入りません、レスリーだけ持って歩いてもしょうがない!)このコンパクトな2101シリーズだと大きめなヘッドアンプくらいの大きさ。
うちの車でも楽々運べちゃいます。


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なんでこんなに小さいかと言えば、ズバリ上半分しかないからです。
本来ツイーターのホーン部分とウーハーのローター部分で構成されているレスリーですが、そのローター部分だけはシュミレーターに置き換え、ホーン部分は本物でというズバッと割り切った製品なのです。
シュミレーターとはいえ、ライブやレコーディングに使えるくらい各メーカーの最近の製品はクオリティが高いですから、そんな最新デジタル技術とスピーカーが回るという超アナログが融合されているのです。


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そんなデジタル技術は各種コントロール部にまで及び、リアパネルはこの通り。
デジタルのローター部はもとより、アナログのホーン部分の回転スピードからトーン調節までコントロールしメモリーすることもできるのです。


しかもMIDI端子が付いてますがな!
そうです、鍵盤側のスイッチでもMIDIでスピード切り替えできてしまうんです。
ということは…
シーケンサーでも制御できるということに !?
いやはや…レスリーがシーケンサーで回る時代がくるとは…


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もちろんこのサイズですから大型のレスリーのようには低音は出ませんが、JazzオルガンのようにBassパートもオルガンが奏でるようなジャンルでもない限りはこれだけで結構いけるのではないでしょうか。
Bassのいるバンドなどでは寧ろ少しLowを削った方がよかったりするくらいですから。
必要であればLow音域だけライン出力できるので他のBassアンプなどにつなぎ補うこともできます。
音量だってまだ我が家ではボリューム9時までしか上げられておりませんから、よっぽどの怒号なハードロックバンドで無い限り十分そうです。


自分で回るスピーカーを鳴らしたのは10年以上前のBX-3(旧型)+レスリー147(コンボアンプ付)以来。
何といっても実際に空気をかき回してくれるレスリー効果を気軽に(といっても23kg)持ち運べるのですから素晴らしいじゃありませんか…


しかし中古で手に入れたとはいえ…完全に衝動的な導入…。
そろそろあれこれオークションにでも出して元を取らねば