もう、魔法なんて起きないと思ってた。
ニューヨークで出会い、パリで愛に気づいた。それは、私だけのミラクル・ロマンス。
製作年度 2007年
上映時間 98分
監督 ゾーイ・カサヴェテス
出演 パーカー・ポージー メルヴィル・プポー/ジャスティン・セロー/ピーター・ボグダノヴィッチ/ティム・ギニー/ジーナ・ローランズ
結婚適齢期を迎えた女性の気持ちをリアルかつロマンチックに描く等身大のラブストーリー。監督はジョン・カサヴェテスを父に持ち、本作がデビューとなるゾーイ・カサヴェテス。
ニューヨークのホテルで働く30代の独身女性、ノラ・ワイルダー。親友は彼女が紹介した人と幸せな結婚をしたというのに、ノラ自身は男運が悪いのか、結婚からますます縁遠くなっていく日々。母親からもことあるごとに心配されるノラだったが、いつしか恋に対しても臆病になり始めていた。そんな時、気分転換に顔を出したパーティでフランス人のジュリアンと出会う。出会った瞬間から情熱的にアプローチしてくるジュリアンに戸惑いつつも、次第に彼に惹かれていくノラだったが…。
先日約3週間ぶりの休みに、疲れていたこともあり難しくない優しいラブストーリーが観たくて行ってきました。
難しくはなかったけど、またしても主人公が微妙~な描かれ方。
なんだかアメリカの大人の女性が、こんな感じの人ばかりではないとは思うのだけど、
「
いつか眠りに~」や「
スウィート ノヴェンバー」「
P.S.~」などのヒロインと被るイタイ系。
接客業で、クレームを処理する能力があるとはとても思えないプライベートのヒロイン像。
「等身大の・・・」とか「都会のリアル」とか、、ええーーっみたいな
それでも、私の前に居た女の子の二人連れとか、後方ですすりあげる声が・・
一般に言われる適齢期が今では何歳ぐらいを指すのかも、もう解りませんが、(苦笑)
仕事に夢中になっているわけでもなく、親友と呼べる友人がいて、親もそばに居る。
でも「愛する人はいない」―そんなヒロインの中途半端な日常の孤独。は、感じ取れましたが・・・
都会で周りの人たちがみな幸せの中にいるように映り、取り残されていくような寂しさ。
ふとこの先の人生を考えた時に、共に歩く人がいないと感じ、焦燥感に苛まれることは良く解るが、
あまりにも露骨。ロマンがナイ
暗い夜に狼のように吼えたくなるような孤独は、このノラには感じない。
どこかに甘えのような、
精神的に成熟してないまま恋人に寄りかかろうとしているような、30代の女性
そんな中途半端な描き方なので、感情移入はできなかった。。
「
愛する人と出会いたい」はずなのに、
「愛されたい」という想いが大きくて
「
愛してくれたら愛する」みたいなノラの描き方にもちょっとなんだかな~でした。
メルヴィル・プポーのジュリアンも、起用が勿体無いほどの人物の描き方。
出会い方が問題ではなく、なぜお互いではなくてはいけなかったのか!
そこがイマイチ表現されていないのでこの頃のラブものに共感できないのかも