この煌めきが風になる
製作年度 2008年
原題 九降風/WINDS OF SEPTEMBER
製作国・地域 台湾
上映時間 107分
PG-12
プロデューサー エリック・ツァン(曾志偉)、イェ・ルーフェン(葉如芬)
監督・脚本 トム・リン(林書宇)
出演 リディアン・ヴォーン(鳳小岳)/チャン・チエ(張捷)/ジェニファー・チュウ(初家晴)/ワン・ポーチエ(王柏傑)/リン・チータイ(林祺泰)/シェン・ウェイニエン(沈威年)/チウ・イーチェン(邱翊橙)/チー・ペイホイ(紀培慧)/リー・ユエチェン(李岳承)
台湾期待の新鋭・トム・リン監督が、自身の高校時代を重ね合わせて描く切なくも瑞々しい青春グラフィティ。
1969年9月、高校3年生のタン(チャン・チエ)は仲間たちと野球観戦に出かける。親友のイェン(リディアン・ヴォーン)を筆頭に、最年長だがいまだ高校2年生のヤオシン(ワン・ポーチエ)や、1年生のチーション(チウ・イーチェン)らを含む7人組はいつも騒動の渦中にいた。今回も彼らは野球場でばか騒ぎし、教官室に呼び出され……。
リーダー格の
イェンは公認の恋人ユンがいるが、街で可愛い子を見かけるとナンパし、ポケベルの番号を訊きだす。
そんな彼と親友でありながら
同級生のタンは、ユンの数学を見てあげているが、実は彼女に惹かれている。
もう一人の3年生で超人というあだ名の
チンチャオは実はイェンが好き。タンには複雑な思いを抱えている。
それでも放課後にはポケベルで連絡を取り合い、憧れのプロ野球選手リャオ・ミンシュンの試合を観戦したり、
夜のプールで皆でじゃれあったりと仲良しだ。
このポケベルも懐かしいアイテムだけど、重要なキーとなる。
チョイト見のブログで、この7人の友情に何かがあって、
その友情にひびが入る的なことがかいてあったと思うので、
かなり序盤からドキドキして、はしゃぎ過ぎな彼らを見守っていました。。。
107分という短い時間に、彼らの関係性は短く語られていて無駄なセリフも無く、
ちょっとでも聞き逃したり、見逃せば
??が残るかも知れない緻密でタイトな作品。



たったひとつの行動が・・

ちょっとしたいつもの思い遣りが・・

たったひとつの嘘が・・・
何もしなければ、何事も起こらなかったかもしれないあの頃・・・
何が起こっても不思議ではなかったともいえるあの頃・・・
幾つもの
もし・・を、この彼らに代わって遡ってみたくなり、
かけがえのない青春の痛みを知る物語にこころはもう水色...

監督自身の学生時代の体験を基に脚色されたものらしいですが、
よくある学校の問題児のエピソードばかりなのに、
この7人の性格が、ちょっとしたセリフや何気ないショットでちゃんと表現されていて、
2度と戻らない青春の輝きと傷痕に心が震える。忘れられないドラマになっていました
九降風=台湾北西部の町、新竹に9月になると降る季節風。
この時期の台湾では卒業と入学が続く人生の節目の季節なので、日本で言えば桜のような存在だとチラシにありました。
迷いながら行った『ジャック&ベティ』,若い女性が多かったですが、
これ、、男子に観て欲しい作品です