あなたもきっと、誰かの奇跡。
製作年度 2011年
上映時間 128分
脚本/編集/監督 是枝裕和
音楽 くるり
主題歌 『奇跡』くるり
出演 前田航基/前田旺志郎/林凌雅/永吉星之介/内田伽羅/橋本環奈/磯邊蓮登/オダギリジョー/夏川結衣/阿部寛/長澤まさみ/原田芳雄/大塚寧々/樹木希林/橋爪功
離婚した両親がやり直し、再び家族4人で暮らす日を夢見ている航一(前田航基)。母親と祖父母と鹿児島で暮らしながら、福岡で父親と暮らす弟・龍之介(前田旺志郎)と連絡を取っては家族を元通りにする方法に頭を悩ませる航一は、九州新幹線全線開通にまつわるうわさを聞きつけ、ある無謀な計画を立て始める。
小学6年生の航一と小学4年生の龍之介は,電話で近況を知らせあっているけど、
桜島の火山灰にまみれる日々も、坂の上の学校生活も、なにもかもが不満なのに、
父親と福岡で暮らす弟はどうやら毎日がたのしいらしい・・・家族がバラバラになったのに!
と、いらいらと明け暮れる兄の鹿児島での日々に、
やはり何度も転校しているちょっと大人びた同級生佑や、
小柄で大人しい真と、いつも3人でこぼしてつるんでいたある日、
詰まらない日々を変えてくれるかもしれない奇跡話・・・
3人は嘗て無いほどやる気を出して計画を立てる。
自分の一番の望みを、その一瞬に賭けるために――。
歩いても歩いてもは、大人になった嘗ての少年や、老いた母や父の、
過去の心のひだに溜っていた、家族ならではの記憶にスポットを当てたものでしたが、
コチラは、誰にも覚えのある少年の日の思い込みやすれ違いや、
子供らしからぬ、いや子供だからガマンして生きる柔軟さや
ガマンを強いられる中で折り合いをつけていく様子を、
是枝監督が相変わらず子供目線で活き活きと映し出しています。
現代に生きる子供たちですが、なぜか懐かしい。
それはきっと、まっさらで生まれたコドモの成長過程が
何十年も昔に子供時代を過ごした私などの時代と、思いのほか変わらないという点にあるのでしょう。
コドモは単純で残酷で、傷つきやすく、逞しい。
それでもオトナが与えた環境の中で、それなりに我慢もし、生きている。
コドモは好奇心と服従のせめぎあいの中で、
刻々と変わっていく。
一晩でだって成長し、変わってしまうのです
これはそんな愛おしいコドモの成長の瞬間に立ち会う奇跡なのですね
是枝作品の、是枝組ともいうべき沢山の大物が顔を揃えて、きっちり脇を固めていますし、
くるりの音楽も良くマッチしていたと思います。
一番大切なもの。一番の願い事。当たり前の幸せ―それが、奇跡。
製作年度 2011年
上映時間 128分
脚本/編集/監督 是枝裕和
音楽 くるり
主題歌 『奇跡』くるり
出演 前田航基/前田旺志郎/林凌雅/永吉星之介/内田伽羅/橋本環奈/磯邊蓮登/オダギリジョー/夏川結衣/阿部寛/長澤まさみ/原田芳雄/大塚寧々/樹木希林/橋爪功
離婚した両親がやり直し、再び家族4人で暮らす日を夢見ている航一(前田航基)。母親と祖父母と鹿児島で暮らしながら、福岡で父親と暮らす弟・龍之介(前田旺志郎)と連絡を取っては家族を元通りにする方法に頭を悩ませる航一は、九州新幹線全線開通にまつわるうわさを聞きつけ、ある無謀な計画を立て始める。
小学6年生の航一と小学4年生の龍之介は,電話で近況を知らせあっているけど、
桜島の火山灰にまみれる日々も、坂の上の学校生活も、なにもかもが不満なのに、
父親と福岡で暮らす弟はどうやら毎日がたのしいらしい・・・家族がバラバラになったのに!
と、いらいらと明け暮れる兄の鹿児島での日々に、
やはり何度も転校しているちょっと大人びた同級生佑や、
小柄で大人しい真と、いつも3人でこぼしてつるんでいたある日、
詰まらない日々を変えてくれるかもしれない奇跡話・・・
3人は嘗て無いほどやる気を出して計画を立てる。
自分の一番の望みを、その一瞬に賭けるために――。
歩いても歩いてもは、大人になった嘗ての少年や、老いた母や父の、
過去の心のひだに溜っていた、家族ならではの記憶にスポットを当てたものでしたが、
コチラは、誰にも覚えのある少年の日の思い込みやすれ違いや、
子供らしからぬ、いや子供だからガマンして生きる柔軟さや
ガマンを強いられる中で折り合いをつけていく様子を、
是枝監督が相変わらず子供目線で活き活きと映し出しています。
現代に生きる子供たちですが、なぜか懐かしい。
それはきっと、まっさらで生まれたコドモの成長過程が
何十年も昔に子供時代を過ごした私などの時代と、思いのほか変わらないという点にあるのでしょう。
コドモは単純で残酷で、傷つきやすく、逞しい。
それでもオトナが与えた環境の中で、それなりに我慢もし、生きている。
コドモは好奇心と服従のせめぎあいの中で、
刻々と変わっていく。
一晩でだって成長し、変わってしまうのです
これはそんな愛おしいコドモの成長の瞬間に立ち会う奇跡なのですね
是枝作品の、是枝組ともいうべき沢山の大物が顔を揃えて、きっちり脇を固めていますし、
くるりの音楽も良くマッチしていたと思います。
一番大切なもの。一番の願い事。当たり前の幸せ―それが、奇跡。