to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

最強のふたり

2012-09-04 21:41:37 | the cinema (サ行)

さぁ、人生に繰り出そう。
原題 INTOUCHABLES/UNTOUCHABLE
製作年度 2011年
上映時間 113分
監督 エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ
出演 フランソワ・クリュゼ/オマール・シー/アンヌ・ル・ニ/オドレイ・フルーロ/アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ

車いすで生活している大富豪と介護者として雇われた黒人青年が垣根を越えて友情を結ぶ、実話を基にしたヒューマン・コメディー
不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき……。

「るろうに剣心」が観たかった友人にジャンケンで勝ってコチラを観てきました!ちょっとウソ
フランスのコメディは、合わないのでちょっと不安はありましたが、
観終えてみれば、この邦題にしたのも「キモチは解るよ」な、いい作品でした

冒頭フィリップとともに夜の街を疾走するドリス。まんまと賭けに勝ったのに
ふたりの表情に刻まれたどこかピリピリとした黒い翳―。
「これからどうする・・?」「まかしとけ」
そして時は遡り、ふたりが出会った日、
それぞれがどんな状況下にいたのかが手際よく映される・・・

どこからみても「持てる者」と「持たざる者」のフィリップとドリス。
しかし、理由はちがえど、共に行き詰っているふたりでした.....。

人の手を借りずには身動きも出来ないフィリップ。
しかし彼は"介護をする(してあげる)"側の同情にうんざりして、好奇心から
傍若無人ともいえるフザケた黒人青年を雇うことにしたのだが―

率直で飾らず、同情心のカケラもなく、障害があることさえも忘れてしまうヤツ(笑)
共に楽しもうというキモチで接してくる、そのスラム育ちの黒人青年ドリスに
気難しいフィリップが幾度となく救われ、、心を開いていくさまが
フランス的クスクス笑いを盛り込みつつ描かれる。

人生における笑いのチカラをそっと教えてもくれる。。。

その違いをお互いに認めながら、使用人と雇い主という垣根を超えたところで
フィリップにも、ドリスにも、、
新しい刺激的な、そして妙に安らげる日々が始まる。

それでも悪気の無い友情のお節介だとしても、触れて、踏み込んで欲しくない
フィリップの領域―…
しかし、邪気の無い笑顔の消えたドリスは、意思を貫き…―


なんといっても冒頭から、これは音楽がいいです
不安と胸騒ぎを煽るような音楽も凄くよかったですが、
クラシックを愛するフィリップに対して、
ソウルを愛するドリスのEarth,Wind & Fireのゴキゲンな曲に
懐かしく、しばし時を忘れます

原題のUNTOUCHABLEが蘇るラスト。
一つの出会いがもたらす、それがキセキに思えるフィリップの笑顔に胸が一杯になります♪

笑顔って、人を幸せにするんだな~と改めて感じた本作

Earth, Wind & Fire Boogie Wonderland September
コメント (18)
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