to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

セカンド・ラブ #2

2015-02-19 20:23:51 | TV dorama


有り余る才能と熱意がありながらも結果に結びつかず、
崖っぷちに立たされているコンテンポラリーダンサーと
加齢とともに増していく閉塞感に苛まれながら、同僚と不倫関係を続ける年上の高校教師が
運命の出会いを果たし、
捨て身の<激愛>に溺れていき、様々な困難の果てに二人が選び取る道とは…―

脚本 大石静
演出 塚原あゆ子
主題歌 KAT-TUN『KISS KISS KISS』(ジェイ・ストーム)
挿入歌 MISIA『白い季節』(Ariola Japan)
出演 亀梨和也 深田恭子 早見あかり 小芝風花 大貫勇輔 寺島進 麻生祐未 生瀬勝久
結唯(深田恭子)が目覚めると、慶(亀梨和也)は既に出掛けていた。遅刻寸前の結唯は急いで学校へ行くが、携帯電話を忘れてしまう。一方、母・真理子(麻生祐未)は結唯が行方不明だと騒ぎ立て、そのせいで結唯の外泊は全職員の知るところに。高柳(生瀬勝久)はそんな結唯の様子をうかがう。気を取り直して授業に向かおうとする結唯だったが、学校の外に慶の姿を目撃して動揺する。

高柳の家庭を守る為、「現地集合」延長なし、帰りの食事も向かい合ってすることは無い、
どこか束縛とも取れる高柳の気配りが、結唯に結婚という二文字を取り上げていたが、
その安全策(!?)の為、たった1回、30半ばでの無断外泊で騒ぐ母親にピンチに立たされる結唯。


翌日慶の部屋から直接学校に急いだ結唯は、同僚教師たちの好奇の目線に堪え、
携帯を慶の部屋に忘れたことで、皆の目前で実家に電話をする羽目に・・・


そんな結唯に親切心から携帯を届けに来た慶から、結唯は授業を抜け出して受け取るが
この時点で結唯の不倫愛を知らない慶が、なぜ裏に回れと言われるのか解らない様子が可愛い。
彼にしてみれば、教師といえど独身同士の交際に、問題など存在しないのだから。
加えて、ふたりの環境からくる価値判断が、慶の元カノ(ホントか?)の告発以降の
2人の関係に影を落としていく展開。

今回は年下の男に振り回される結唯のジレンマと、
彼女を自分を救う為に現れた存在だと思いたかった慶の純愛の誤算が描かれていて、
先週もあった慶の「今、どこ?」
今週の「今どこ」のトーンの違いが凄く印象的だった・・・
逢える期待にときめいた初回の今どこ?
結唯に対する不信が詰問調になってる、今週の「今どこ」…―


「同じ服で職場に出勤するわけにいかない」「歯磨き」に「化粧」だって、、
同性なら結唯に同調できる「準備が必要なのよ」も、シンプルに生きる慶には通じない。
それでも自分の感情に気づいた結唯は慶に会いに行き――と、

また3話は凄い展開になりそうですぅ・・・
でも、泥沼の展開になろうとも、慶の生き方が穢れなさを感じさせて、
不倫している結唯の側にも悪女的な狡猾さもなく、
なにより2人が、何処かいじらしさがあるのがイイ。

打算の無い慶が男らしいし、
(安定を)失うことを恐れる結唯の背中を押してあげたくなる・・・
これはやっぱり、恭子ちゃんと亀梨クンのキャスティングが功を奏していると思いますね

明日の3話も楽しみです~~

オーケストラ!

2015-02-19 12:39:27 | the cinema (ア行)

原題 LE CONCERT 
初公開 2010年
上映時間 124分
製作国 フランス
監督 ラデュ・ミヘイレアニュ
出演 アレクセイ・グシュコフ/メラニー・ロラン/フランソワ・ベルレアン/ミュウ=ミュウ/ドミトリー・ナザロフ
かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレは、今はさえない劇場清掃員として働いていた。ある日、出演できなくなった楽団の代わりのオーケストラを探しているというFAXを目にした彼は、とんでもないことを思いつく。それは、いまや落ちぶれてしまったかつての仲間を集めて楽団を結成し、コンサートに出場するというものだった。

公開当時、かなり評判が良かったコチラの作品、録画鑑賞。
アチラのユーモアのセンスを受け入れられるか、が結構比重が高いポイントになる。

ソ連時代、国がユダヤ人排斥の政策を強行、ユダヤ系の演奏家たちも例外なく排斥されることに反旗を翻した天才指揮者は、
音楽界から追われて30年。現在の楽団員の練習を観る事も禁じられ、
劇場の清掃夫に甘んじていたが、彼の脳内にはいつも音楽があった。
そんなアンドレに千載一遇のチャンスが降ってきた!

奴らの代わりに俺たちがパリに行くんだ!
何としても。昔の仲間で!
ソリストのアンヌ=マリー・ジャケとチャイコフスキーは譲れない!!


アンドレは元チェロ奏者、サシャの救急車を足に共に音楽界を追われた元楽団員の元へ。
今はタクシーの運転手、蚤の市業者、ポルノ映画の効果音担当など
楽器から離れて生計を立てていた人などを集めまくり、
ボリショイ交響楽団に成りすまして憧れのパリに降り立つ一行の喧騒の日々。

カネ無し、人なし、時間無し!という、まるで『超高速!参勤交代』のよう(笑)
ここでもパスポート無し、を乗り越えるウルトラ業が(笑)
幾つもの障害を強引に、生き生きと、ユーモラスに乗り越えていくのだが…

人の寿命的には、30年は半分より短い。
だけど、円熟期からの30年は、、如何にも長い。。。が、アンドレは諦めない。
失われた30年は取り戻すことは出来なくても、
取り戻したかったモノ!

答えはラスト10分ほどの彼らの演奏の中で明かされる。

パリ到着以降の団員たちの行動など、よりドラマティックに、の展開が、
如何にも都合良すぎて、心は「あり得ない!」と叫んでいるのに
圧巻のチャイコフスキーのバイオリン協奏曲に心を持って行かれる、やられてしまう1本。