原題 De toutes nos forces
製作年 2013年
製作国 フランス
上映時間 90分
監督 ニルス・タベルニエ
出演 ジャック・ガンブラン/アレクサンドラ・ラミー/ファビアン・エロー/パブロ・ポーリー/グザビエ・マシュー
幼い頃より車いす生活の17歳の青年ジュリアン。失業して久しぶりに帰ってくる父ポールとの再会を楽しみしていた。だが不器用なポールは、ジュリアンとまともに向き合ってくれなかった。そこでジュリアンが思いついたのは、トライアスロンの中でも最難関で、一流のアスリートでも完走さえ難しいという“アイアンマンレース”に親子で挑戦するというもの。若い頃にトライアスロン出場の経験を持つポールは“ムリだ”と一蹴するが、ジュリアンの熱意に押し切られ、ついに参加を決意する。こうしてジュリアンと一緒にハードな特訓を開始するポールだったが…。
失業して帰ってきたポールは、もう、逃げ場がない。
息子の誕生を楽しみにいていたのに、その息子が障害をもって生まれて来た時から、
きっと仕事に逃げて、ジュリアンから逃げて、妻から逃げてきたのだろう、、、
それでも夫の分まで愛情を注ぐ母や、同じように障害を持つ友人に囲まれて
素直に育ってきたジュリアンも、
父親が自分と向き合ってくれるのを待つのはもう飽きた!
ってことで自分から押して行くことにした。
・・・。
ジュリアンにハンディキャップがあるという以外、いたって普通の家庭。
ただ、、夫はあまりに長く、妻や子を置き去りにしていて、、
その後ろめたさもあり、愛情表現の仕方も忘れてしまっていて・・・家族に背を向けている。
五体不満足であっても、親が思うよりも子供は確実に成長していて
留まって相手を責めるばかりの親をしり目に行動を起こし――
思ったよりも重くなく、爽やかに展開される、車イスの少年と崖っぷち中年のチャレンジ。
「ランボー」に頼る?学ぶ?(笑)ポールが可愛い(笑)
無謀な挑戦が、いつの間にか仲間たちの希望ににもなっていく辺りのドラマが
もう少し描かれていれば、、と思わなくもないけど、
子は鎹(かすがい)という言葉がよぎる、
これはすれ違い、立ち止まった夫婦の成長物語とも云える。
ドキュメンタリー出身の監督らしくことさらに盛り上げよう演出がないので、少々物足りない感はあるが、
アイアンマンレースのスタートの映像は圧巻!
ポールの息遣いに胸が切なく、沿道で見守る親戚のおばちゃんになってしまうラスト。。。
当時55歳?ジャック・ガンブラン、頑張ってました!
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