to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

ワン・デイ 23年のラブストーリー

2013-05-13 20:29:35 | the cinema (ラ・ワ行)

原題 ONE DAY
製作年度 2011年
上映時間 107分
原作 脚本 デヴィッド・ニコルズ
監督 ロネ・シェルフィグ
音楽 レイチェル・ポートマン
出演 アン・ハサウェイ/ジム・スタージェス/パトリシア・クラークソン
男女の23年にわたる恋と友情を毎年7月15日にスポットを当て、ロンドンとパリを舞台に描くロマンチックなラブ・ロマンス
エマ(アン・ハサウェイ)とデクスター(ジム・スタージェス)は親友として、23年間一緒に過ごしてきた。愛する気持ちを心に秘めていたエマだったが、ある年の7月15日にデクスターからほかの女性と結婚することを打ち明けられる。そして、何年にもわたる2人の恋の行方を左右する7月15日が訪れる。
パラパラ漫画のように、その年の“7月15日”が、慌しく、或いはそっけなく、
時には絶望的なまでにぶつ切りに流れて行き・・・悲喜こもごものその日が積み重なっていき
ふたりは青春のほろ苦い洗礼のもと、「親友」という名の鎖で繋がれる・・・。
公開当時、あまり話題にもならずに終わってしまった作品でしたが、
予想に反して、コレは私の好きなテイストの、ラブストーリーでした

利口でしっかりしている女の子に有り勝ちな"物分りのいい女"になってしまったエマの、
度々の"踏み出す"ことが出来なかったシチュエーションが、
女の子なら誰にも解るのではないかと思える、男の側の毎度際どいタイミング。

大学を出たばかりで挫折も知らず、遊びたい盛りの恋多き男デクスターに、
真面目でしっかりしたエマは、重い女と思われたくなかったのね・・・、好きなのに、、

エマが他の誰かに温かさを求めた日、、デクスターは、エマだけに救いを求めていた
言葉を交わす前から愛していた、、、でももう好きじゃないと言ったアノ7月15日―
いくつも積み重なっていく2人の7月15日。聖スウィジンの日、祝日―。
挫折も孤独も味わって、打ち明けようとする時に意地悪なすれ違い。
いつもいつも待ってた訳じゃない。親友として関わりながら、ずっと想いは秘めていた…。

「トモダチ」という言葉の持つ残酷さ。
彼でなくてはいけなかった、、、エマ
本当はそれ以上に、エマでなくてはいけなかったデクスター

短く畳み掛けられる7月15日は、あっという間で、それがかえって想像力をかきたて
十分に、すがり付くワケではないエマの、
長いまわり道のご褒美に、幸せな結末をと願う気持ちへと繋がっていきます.............

切ないラブストーリーですが、、終わってみれば、
胸の疼きを伴う、長い、ながい2人の青春ドラマともいえる内容でした

余談.....
これは、途中何度もユーミン作・石川ひとみのまちぶせが脳裏を過ぎりました
好きだったのよあなた 胸の奥でずっと
  もう直ぐ私きっと あなたを振り向かせる

でもね、、ユーミンの片恋の歌はどれも好きで、情景がリアルなんだけど、
多くの女の子同様、相手を好き過ぎると臆病になってしまう、
そんなエマに、脳内ではこんなふうにエールを送りたかったのでした~

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これは好き (ボー)
2013-05-13 21:41:18
終盤で驚いてしまいましたが、エンディングがどうであっても、たぶん好きです。
アンちゃん目当てで観ましたけど、切ない、いい映画だと感じます。
あとでTBしますね。
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ボーさん♪ (kira)
2013-05-14 23:09:31
あのオープニングと同じシーンが始まったときから、
めちゃくちゃ心臓がバクバクでした~
アンも好きだけど、少しオトナになったジム・スタージェスくんがよかったわ~
久々、純ラブストーリーで当たったなあ~という満足感と、切ない余韻に浸ってました
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こんにちは (はらやん)
2013-05-18 09:25:18
kiraさん、こんにちは!

エマもデクスターも、相手のことが好きでだからこそそれ以上進んで拒否されるのが恐くって、っていうそういう誰でも感じたことがある気持ちを切なく描いていましたよね。
だからこそ二人には幸せになってほしかったのですが・・・。
劇場では涙腺が決壊してしまいました。
返信する
はらやんサマ♪ (kira)
2013-05-18 12:51:12
1時間半の中に、23年分の7月15日だけを、
という切り口は、新鮮でもアリ、危険でもあったと思うのですが、
コチラの原作が、世界中でヒットしたというのがよく解る、
めちゃ切ないラブストーリーでした

エマのあの姿を見せられても、最悪のラストは想像しなかった、したくなかった、というのも、
お互いの欠けた部分を持つかけがえのない相手だったというのも
はらやんサマの記事が私の受けた全てを代弁してくださる内容で、嬉しかったです
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