原題 THE SHINJUKU INCIDENT/新宿事件
製作年度 2009年
製作国 香港
上映時間 119分
映倫 R-15
監督 イー・トンシン
出演 ジャッキー・チェン/竹中直人/ダニエル・ウー/シュー・ジンレイ/加藤雅也/ファン・ビンビン/倉田保昭/峰岸徹/長門裕之
ジャッキー・チェンが持ち前のアクション演技を封印し、渾身のシリアス・ロールに挑んだバイオレンス・ドラマ。
中国東北部の寒村でトラック整備士として働いていた鉄頭(ジャッキー・チェン)。実直な彼にはシュシュ(シュー・ジンレイ)という幼馴染みの恋人がいたが、彼女は10年以上前に叔母を頼って日本へ留学し、その叔母が亡くなった後、音信不通になってしまった。鉄頭はシュシュを探し出すため日本へ向かい、密航船での上陸を果たす。
同郷の阿傑(ダニエル・ウー)ら密入国者がアジトにしている大久保のアパートで暮らし始め、仕事を転々としながらシュシュ捜索の手掛かりを探る鉄頭。そんなある日、警察の手入れで周囲が騒然とする中、刑事の北野(竹中直人)と運命的に出会う。
ついにシュシュを発見するが彼女は新宿を取り仕切るヤクザ三和会の幹部・江口(加藤雅也)の女房となっていた。やがて、絶望感に打ちひしがれた鉄頭は、ある決心を固めるのだが…。
日本との合作かと思うほど、日本の俳優陣も個性派、ベテランが沢山出演してました、初日の1回目、観て来ました。
初日がシネマデイと重なっていたからでしょうか。1回目なのに4時からの上映、
しかもこの回は100席ちょっとということで、1時間前だというのに残り4席ほどしかありませんでした。
考えもしませんでしたが、ジャッキーファンって、殆ど男性なのでしょうか?
女性はカップルも含めて4,5人いたでしょうか・・とにかく男性客ばかりでした。
ダニエル・ウーや、加藤雅也目当てって?私だけ~
ちょっと浮いていたでしょうか(笑)
バイオレンスシーンが多かったからなのか、クリーンなイメージのジャッキーが正義の味方じゃないからなのか、
中国での上映は許可されないまま、日本での公開です。
10年前に故郷から日本に留学し、その後音信不通になった恋人を捜しに、
不法入国という手段しかなかった、貧しい中国の寒村からやってきた鉄頭。
その彼より先に不法入国していた同郷の阿傑。
言葉が不自由な彼らが、不法滞在ということもあり、まともに仕事に就けないのはもちろん、
生きていくために、否、楽に生きていくために犯罪に手を染めていく。
そして、そのスタート地点で、もう既に犯罪を犯し、身分を失っていた彼が、
生き抜くために何を掴み、何を失ってきたのか―。
新宿という小さな都会の闇で男たちの欲望と、裏切りがぶつかり合い、
やがて、引き返せない夜にそれは起こります。
ここで描かれる主人公・鉄頭が若狭湾に座礁した船で密入国してから、
シュシュとの再会まで、そして、
その後ファン・ビンビン演じるりりーとの別れまで、時間の経過が何も説明されてなく、
一瞬のシュシュの子供の成長だけで推し量るしかなかったので、
阿傑や同胞たちの変貌に違和感、というか唐突感があったし、
何よりも主人公である鉄頭の人物像がいまひとつ魅力に欠けていた気がするのは残念。
シュシュのシュー・ジンレイ、、、う~ん、日本に10年以上いる設定なんだから、日本語が残念賞。
ウォーロード/男たちの誓いにも出ますよね。そちらに期待♪
ファン・ビンビンは綺麗だし、日本語のセリフも多いのに凄く上手で良かったです
日本の俳優陣は、少ない出演場面でもなかなかいい演技だったのではないでしょうか。
竹中直人は、こういう役はどうかな~という感じでしたが、中盤以降は結構自然に演じていた(笑)のではないでしょうか?
でも、
この作品で存在感があったのは、なんと言ってもこの二人
ダニエル・ウーと加藤雅也でしょう
中国系移民が生き難いとされる"治安のいい国"日本で、闇に生きる中国人の人生観を描きたかったというイー・トンシン監督が、リサーチに時間をかけたという本作ですが、
ビビリの私がかなりの覚悟で望んでもイスから飛び上がること数回、顔を上げられなかったシーンも多々あり、
やや暴力シーン以外の描写が粗い気がしてしまいました
でも、ダイニエル・ウーと加藤雅也のファンにはオススメ!凄いです